自民党の石破茂元幹事長があいさつ 第17回国家晩餐祈祷会(1)

2017年3月25日10時41分 記者 : 雜賀信行 印刷
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+「神様、罪人のわたしを憐れんでください」 自民党の石破茂元幹事長があいさつ 第17回国家晩餐祈祷会(1)
あいさつをする石破茂氏=24日、京王プラザホテル(東京都新宿区)で
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第17回国家晩餐祈祷会が24日夜、京王プラザホテル(東京都新宿区)のコンコードの間で開かれた。国会議員や財界人のほか、さまざまな教派の教職者や信徒およそ400人が集まり、世界と日本の平和のため、また政治や経済、教育などについて祈りをささげた。メインスピーカーには大和カルバリーチャペル主任牧師の大川従道(つぐみち)氏、音楽ゲストにはテノール歌手の新垣(あらがき)勉氏を迎えた。

午後6時、皆で「輝く日を仰ぐとき」(聖歌480番)を賛美。続いて自民党の石破茂元幹事長があいさつに立った。この日も衆院予算委員会では、森友学園の籠池泰典理事長への証人喚問に関する質疑応答が行われ、石破氏も予算委員として国会に出席した後、会の始まる直前に会場に現れた。石破氏は昨年、一昨年もこの国家晩餐祈祷会に招かれ、3度目のあいさつとなる。

「皆さま、こんばんは。自民党衆議院議員の石破でございます。今朝も6時から働いておるのですが、まだ仕事が終わっておらず、先にごあいさつさせていただく失礼をお許しください。

私は4代目のクリスチャンになります。曾祖父、金森通倫(みちとも)が1857年生まれで、私とちょうど100歳違うのでありますが、熊本バンドの一員として新島襄先生に弟子入りをして、一番弟子と言われておって、新島先生が病に倒れられた後、同志社の総長代理となったらしい。見たわけではないが(笑い)。その時に新島先生が遺言の中で、『金森通倫を後継者とするに自分は全く反対はしない。彼は事務に精通し、才気あふれる者であるが、惜しむらくは徳に欠けるところがあるので、残念に思う』と。何か私のことを言われているような気もしないではないが(笑い)。

それから幾つかの教会の牧師を務め、『米国のキリスト教は間違っているのだ』と言って米国に行ってキリスト教の伝道をし、何万人かを受洗させたという記録があります。最後は日本に帰ってきて、葉山の洞窟で暮らしておったという、よく分からない人なのでありますが(笑い)、それから数えて私が4代目ということに相成ります。

「神様、罪人のわたしを憐れんでください」 自民党の石破茂元幹事長があいさつ 第17回国家晩餐祈祷会(1)
祈祷会の最後に全員での集合写真に収まる参加者

私が一番真面目に聖書を学んでいたのは、高校3年生の時に教会学校の臨時雇い教師になりまして、子どもたちに教えなきゃいかんということで、その時は聖書をよく勉強しました。私は所属が日本基督教団鳥取教会なのですが、中学卒業後、東京に来てからは日本キリスト教会の世田谷伝道所(現在の世田谷千歳教会)に通っておりました。同じ高校生できれいな女の子がいて、その子に気に入られたい一心でというところが全くなかったとは申しませんが(笑い)、一生懸命、聖書を勉強致しました。

旧約聖書は大部で難しいのですが、ルカによる福音書はとても好きで、よく読んだことを覚えております。放蕩息子の話・・・まさしく自分そのものである。あるいは、金持ちとラザロのたとえ・・・自分の中に金持ちが間違いなくいるのだ。そして、パリサイ人と取税人の話・・・自分の中にも間違いなくパリサイ人はいるのだと思ったことをよく覚えています。今もそうであります。

最近は賛美歌が変わっちゃったらしくて、よく分かりませんが、当時も好きで、今も好きなのは、『讃美歌』(1954年)の7番と191番で、私の愛唱歌なのであります。7番というのは『主のみいつとみさかえとを』という歌であります。191番というのは、『いともとうとき主はくだりて』という歌であります。この3節に『数多(さわ)のあらそい み民をさき・・・』とありますが、実際、私ども、毎日こんなことをやっております。政治の世界ってのは、憎悪と怒りと悲しみと嫉妬と、ま、そんな世界でありまして、昨日あたりまさしくそんな感じでありまして、『数多のあらそい み民をさき』だと思います。そして、何が正しくて何が間違っているかは人の知るところではありませんが、『かみはたえざるいのりをきき、なみだにかえて歌をたまわん』、そうであるなと心から信ずる者であります。

私たちは本当に過ち多い者だと思います。私の場合は特にそうだと思っています。ただ、『御心がこの世になりますように』『過ちばかりの私ですが、どうぞこれを正してください』、そして『どうぞ御用のためにお用いください』と祈れることは本当に幸せなことだと思っております。

「神様、罪人のわたしを憐れんでください」 自民党の石破茂元幹事長があいさつ 第17回国家晩餐祈祷会(1)
石破氏の話に皆聞き入った。

(頭上に掲げられている横断幕を見上げて)この『世界と日本に平和を!』ということであります。その手段についてはいろんな考え方があります。私は別にテロ等準備罪の宣伝に来たわけではありませんが、あれは一般の方々に間違っても嫌疑が及んだり、捜査の手が及んだりすることのないように、人権を最大限尊重するようにということで、テロ集団というものを対象と致しております。何が最も良い手段なのかは、われわれ愚かな人間に分かることではありません。しかし、自由が守られ、人権が守られ、そして民主主義が尊ばれ、法の支配が貫徹されるためには何ができるか。それぞれが正しいと思うことはあるのだと思います。ただ最も大事なのは・・・ということは私ごときが申し上げることではありませんが、『誤りがあれば正してください』『御用のためにお用いください』という思いをまた皆様方から学ぶことができれば望外の幸せであります。

今日の会が主のご加護のもとに豊かな実りをもたらさんことを心からお祈りして、ごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました」

そして石破氏は拍手の中、会場を後にした。

この国家晩餐祈祷会を主催しているCBMC(Connecting Business and Marketplace to Christ=「ビジネスとマーケットプレイスをキリストに」)は、ビジネス界への宣教を目的に活動する団体で、1937年に米国で設立されてから、現在は世界90カ国以上に働きが広がり、日本でも74年に故・鈴木留蔵氏らによって始められた。国家晩餐祈祷会は2000年から開催されるようになり、2008年からは毎年、この時期に持たれるようになった。

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■ 第17回国家晩餐祈祷会:(1)(2)

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