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温故知神—福音は東方世界へ(68)大秦景教流行中国碑の現代訳と拓本13 川口一彦

2017年3月16日07時38分 コラムニスト : 川口一彦 印刷
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温故知神—福音は東方世界へ(68)大秦景教流行中国碑の現代訳と拓本13 川口一彦

<本文と拓本>32文字(360+32=392)

浮華而潔虗白(法と浴水と風は浮華を滌ぎ、虗白を潔む)。印持十字(十字の印を持し)、融四照以合無拘(四照に融し以って無拘に合す)。撃木震仁恵之音(木を撃ち仁恵の音を震わせ)、東礼趣生榮之路(東礼に趣けば栄の路生ず)。

存鬚所以有外行(鬚を存するは外行有る所以)

<現代訳>

聖化に導かれました。十字を印とし、四方を照らして自由にし、木を撃ち愛と恵みの音信を伝え、東方で礼拝すると栄えました。

鬚(ひげ)があるのは外への生きた証し、頂きをそるのは心に悪意のない証しです。

<解説>

十字を印としていたとは十字を切ること、十字にかたどったものを身に着けていたことがうかがい知れます。今日多くの信徒が十字を貴ぶのと似ています。木を撃つとは、礼拝や諸集会の時に木の板を叩いて福音宣教の時間になったことを広く知らしめたことと考えます。

鬚はあごひげのこと。外面的には鬚や頭頂部をそることをして正しい者であることを証ししていました。

日本では織田信長から始まったとされる頭頂部をそるのを月代(さかやき)と言い、明治時代初期までその習慣がありましたが、ドイツ宗教改革者で修道士マルティン・ルターもそっていました。それをラテン語で「トンスーラ」と言い、ローマ・カトリック教会の修道士が古くからする習慣があり、その元は東方教会ともいわれます。イエス・メシアが十字架にかけられたときの頭部のいばらの冠を頭髪とし、その内側をそることによりメシアの証人とする説もあります。

東方景教徒たちの習慣は本国のペルシャから発していたと考えますが、発祥は不明です。

※ 参考文献
景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』(改訂新装版、イーグレープ、2014年)

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川口一彦

川口一彦(かわぐち・かずひこ)

1951年、三重県松阪市に生まれる。現在、愛知福音キリスト教会牧師。日本景教研究会代表、国際景教研究会(本部、韓国水原)日本代表。基督教教育学博士。愛知書写書道教育学院院長(21歳で師範取得、同年・中日書道展特選)として書も教えている。書道団体の東海聖句書道会会員、同・以文会監事。各地で景教セミナーや漢字で聖書を解き明かすセミナーを開催。

著書に 『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』(改訂新装版、2014年)、『仏教からクリスチャンへ』『一から始める筆ペン練習帳』(共にイーグレープ発行)、『漢字と聖書と福音』『景教のたどった道』(韓国語版)ほかがある。最近は聖句書展や拓本展も開催。

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