トピックス 米大統領選  宗教改革500年  環境問題  マザー・テレサ  沖縄  戦後71年  日本聖公会京都事件  

牧師の小窓(55)ジョン・ウェスレー 福江等

2016年11月20日23時40分 コラムニスト : 福江等 印刷
Facebookでシェアする Twitterでシェアする
関連タグ:福江等
+牧師の小窓(55)ジョン・ウェスレー 福江等
ジョン・ウェスレー(1703~91)
- 広告 -

先日、ある方からジョン・ウェスレーとはどのような神学を教えた人ですか、という質問をいただきました。一応お答えをしたものの、十分ではなかったと思いましたから、このコラムで少し取り上げてみたいと思います。

まず、ジョン・ウェスレーは18世紀の英国国教会の司祭で、その後メソジスト運動と呼ばれる信仰覚醒運動を指導した人であります。この運動から生じたのがメソジスト派というプロテスタント教会であり、米国・欧州、アジアで大きな勢力を持つに至りました。特に米国ではプロテスタント系で信徒数第2の教派であります。

それで、ウェスレーがどんなことを教えたのかということですが、まず第1に「救いの確信」ということでした。人はイエス・キリストを信じることによって、今、イエス・キリストに自分が救われているという確信を持つことができるということです。

自分を鍛錬して、人格的に優れた人になれば、いつかキリストが自分を救ってくれるだろう、という淡い期待をしているのがクリスチャンではない。キリストの十字架の贖(あがな)いの血潮によって、他でもないこの罪深い自分が、ただ信仰によって神の赦(ゆる)しをいただいて、今現在、神の子どもとされている。この確信に立つことができるのが聖書的クリスチャンである、と教えてくれました。

いつか将来に救われるであろう、というのではなくて、「今、ここで」救いの確信を持つことができるとはっきりと教えてくれました。聖霊がその確信を私たちの魂の深みに与えてくれるということです。

さらには、「聖化」は「義認」から始まるということを明確にしてくれました。言い換えれば、神の救いを確信してからのクリスチャンの生涯は、キリストの御姿に似せて造り変えられる旅路であるということです。「聖化」が「義認」の後から始まると明確に教えたことがウェスレーの大きな貢献であったと思われます。

<<前回へ     次回へ>>

福江等

福江等(ふくえ・ひとし)

1947年、香川県生まれ。1966年、上智大学文学部英文科に入学。1984年、ボストン大学大学院卒、神学博士号修得。1973年、高知加賀野井キリスト教会創立。2001年(フィリピン)アジア・パシフィック・ナザレン神学大学院教授、学長。現在、高知加賀野井キリスト教会牧師、高知刑務所教誨師、高知県立大学非常勤講師。著書に『主が聖であられるように』(訳書)、『聖化の説教[旧約篇Ⅱ]―牧師17人が語るホーリネスの恵み』(共著)など。

高知加賀野井キリスト教会ホームページ
高知加賀野井キリスト教会facebook

この記事が気に入ったら「いいね!」しよう
フェイスブックで最新情報をお届けします
関連タグ:福江等

関連記事

コラムの最新記事 コラムの記事一覧ページ

主要ニュース

コラム

人気記事ランキング