Skip to main content
2025年8月16日06時13分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
脳性麻痺と共に生きる

脳性麻痺と共に生きる(5)韓国の空港で 有田憲一郎

2016年2月15日17時35分 コラムニスト : 有田憲一郎
  • ツイート
印刷
関連タグ:テゼ共同体障がい
脳性麻痺と共に生きる(5)韓国の空港で 有田憲一郎+
食事介助を手伝ってくれたテゼ・アジア大会に参加した韓国の若者と

少し時間が空いてしまいましたが、前回まで2回にわたり、韓国で行われたテゼ・アジア大会のことを書かせていただきました。

「旅に出よう」と決め、旅の当日を迎えるまで。それはものすごく長く感じます。「早く行きたい」というワクワク感や期待感、「そこに楽しみがある」と思うと、いろんな想像を膨らませ余計に長く感じてしまいます。毎回のように僕は、旅に出るまでの長く感じる時間を密かに楽しんでいるのかもしれません。

そして旅の当日を迎え旅に出ると、あっという間に時間が過ぎていってしまいます。不思議ですね。例えば、5日間の旅が1日のように短く感じてしまいます。帰途に着く日、いつも思います。「もう、終わっちゃったよ」と・・・。少し寂しさを感じながら。「また行こう」と決まってもいない次の旅への大きな活力となっていることは間違いありません。

テゼの東アジア大会で韓国を訪れた5日間。それは僕にとってとても短く、充実したあっという間に過ぎていった時間でした。東アジアから集まった約300人の若き青年たち。僕は青年たち全員と話をし、拍手を交わし、充実した5日間も気が付けば帰国の途に就く日を迎えていました。

最終日、僕は仲良くなった300人の仲間と別れ、大田市内にある教会に行き、礼拝に参加し、教会の方々と食事をいただき、少し体を休ませてもらい、共に旅を続けてくれた仲間と「もう少し旅をしていたいなぁ・・・」と思いながら帰国する空港へと向かいました。

旅というのは、「もう少し続けたい」と感じるぐらいで終わってしまうぐらいの方がちょうどいいのかもしれませんね。長く居座って旅を続けるより、1週間から10日ぐらいの日程で旅を「もう少ししていたいな」、そう感じているときに終わると、「よし、また来よう」と予定などない次への旅の楽しみが増え、次の旅まで頑張ることができる。旅好きの僕は、そういう楽しみ方をしています。

かなりのゆとりを持って行動していたので、空港には出発の3時間以上前に着くことができました。急いで行動できない僕にとって、とってもありがたくうれしい時間のゆとり。そして、時間配分でした。

「時間もたっぷりあるから、お茶でもしようよ」。空港内の喫茶店で軽い軽食を取ることにしました。僕と一緒に旅をしてくれた仲間は、出発の当日に羽田空港で初めて出会った仲間。それまで、お互いに顔も名前も全く知らず、「有田さんと大会に行ってきてくれないか」と共通の友人に声を掛けられ、大会を通して出会った仲間と僕。一つ一つの出会いというのは、本当に素晴らしいもので、言葉では言い表せないほどの大切なものだとあらためて感じます。

空港の喫茶店で軽食を食べながら大好きなコーヒーを飲んでいると、仲間が僕にこう話してくれました。「有田さんといると、何だか有田さんが障碍(しょうがい)者だとは思えないんだよなぁ・・・。バングラデシュとか韓国とか車いすでも旅行に出掛けるぐらいフットワークが軽いし、考え方もしっかりしている。俺の知ってる障碍者の人とは全然違う気がする。それはなんでなのかな?」

その言葉は僕にとって、最高にうれしい言葉でした。その言葉と仲間の「なんでなのかな?」と思う疑問に、「この人だったら全てを理解してくれる」。旅をしていく中でそう思えるような間柄になり、自然と何でも話せる深い仲になることができたのでしょう。気が付くと僕は、これまであまり人に話したことがない子どもの頃の話や、入院して学校を変わったときの体験を話していました。

喫茶店で仲間に語った体験や出来事。それが脳性麻痺という障碍があっても、海外に旅行するような僕、有田憲一郎という人間の原点なのかもしれません。

次回から少しずつ、そのことについて書かせていただくことにします。

<<前回へ     次回へ>>

◇

有田憲一郎

有田憲一郎(ありた・けんいちろう)

1971年東京生まれ。72年脳性麻痺(まひ)と診断される。89年東京都立大泉養護学校高等部卒業。画家はらみちを氏との出会いで絵心を学び、カメラに魅力を感じ独学で写真も始める。タイプアートコンテスト東京都知事賞受賞(83年)、東京都障害者総合美術展写真の部入選(93年)。個展、写真展を仙台や東京などで開催し、2004年にはバングラデシュで障碍(しょうがい)を持つ仲間と共に展示会も開催した。05年に芸術・創作活動の場として「Zinno Art Design」設立。これまでにバングラデシュを4回訪問している。そこでテゼに出会い、最近のテゼ・アジア大会(インド07年・フィリピン10年・韓国13年)には毎回参加している。日本基督教団東北教区センター「エマオ」内の仙台青年学生センターでクラス「共に生きる~オアシス有田~」を担当(10〜14年)。著書に『有田憲一郎バングラデシュ夢紀行』(10年、自主出版)。月刊誌『スピリチュアリティー』(11年9・10月号、一麦出版社)で連載を執筆。15年から東京在住。フェイスブックやブログ「アリタワールド」でもメッセージを発信している。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:テゼ共同体障がい
  • ツイート

関連記事

  • 【インタビュー】社会で必要なのは障がい者の賜物かも 社会福祉法人「愛の鈴」理事長 植草三樹男さん

  • 映画作りは神様からの賜物 障がいがある人の可能性を撮り続ける、映画監督・齋藤一男さん(動画あり)

  • 正教の神学から見た障がい もっと包括的になるよう教会に求める

  • 福祉作業所「ワークスみぎわ」 知的障がい者の自活支えて今年で20年

  • 韓国で進む賀川豊彦の再評価 格差社会で関心高まる「分かち合い、共に生きる」精神

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 米韓政府の政策で対北朝鮮ラジオ放送が80%減少、キリスト教迫害監視団体が懸念

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • 嫌いと無関心 菅野直基

  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

  • ドイツで神学生が大幅に減少、5年前の3分の2に

  • キリスト教徒が人口の過半数を占める国・地域、この10年で減少 米ピュー研究所

  • ワールドミッションレポート(8月16日):コンゴのレレ族のために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(8月15日):ブラジル 命を印刷する印刷所

  • 立ち向かう勇気 佐々木満男

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(9)心地よく食べ、心地よく眠るということ 臼田宣弘

  • キリスト教徒が人口の過半数を占める国・地域、この10年で減少 米ピュー研究所

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • ドイツで神学生が大幅に減少、5年前の3分の2に

  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

  • 日本キリスト教協議会、戦後80年の平和メッセージ キリスト者の戦争加担にも言及

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(10)「苦しみ」から「苦しみ」へ 三谷和司

  • 立ち向かう勇気 佐々木満男

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(228)宣教は聖霊の働きによって拡大する 広田信也

  • 主キリストの選びに生きよう 万代栄嗣

  • 根田祥一氏の敗訴確定、最高裁が上告棄却 本紙に対する名誉毀損で賠償命令

  • キリスト教徒が人口の過半数を占める国・地域、この10年で減少 米ピュー研究所

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(10)「苦しみ」から「苦しみ」へ 三谷和司

  • コンゴで教会襲撃、子ども含む43人死亡 徹夜の祈祷会中に

  • 日本基督教団、戦後80年で「平和を求める祈り」 在日大韓基督教会と平和メッセージも

  • 日本キリスト教協議会、戦後80年の平和メッセージ キリスト者の戦争加担にも言及

  • メディアに取り上げられるキリスト教のイメージを改善する4つの方法

  • ドイツで神学生が大幅に減少、5年前の3分の2に

編集部のおすすめ

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.