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【書評】渡辺和子著『面倒だから、しよう』

2014年8月25日23時18分 執筆者 : 行本尚史 印刷
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渡辺和子著『面倒だから、しよう』(幻冬舎、2013年12月)
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140万部を超えるベストセラー『置かれた場所で咲きなさい』(幻冬舎、2012年)の著者であるカトリックのシスターによる最新刊。本書の帯によると、その売上部数は今や40万部を突破したという。

著者はテレビ番組などでこれらの反響に「びっくりしている」と語っているが、前著書『置かれた場所で咲きなさい』の売上部数が日本のキリスト教人口を上回っていることからすれば、その読者層がクリスチャンだけにとどまらないことは言うまでもないだろう。

しかも、本書の帯には「“置かれた場所で咲く”には?私の答えを一冊にまとめてみました」と書かれており、いわば前著書の続編ともいえる本書。そこには、「ていねいに生きる」「幸せは、自分が決める」「私が歩んできた道」「相手の気持ちを考える」という4つの章ごとに、人生のさまざまな具体的な場面で毎日の生き方の実践を示す短い教訓のような短い言葉が、各章にある8~12項目のそれぞれの終わりに、簡潔にまとめて記されている。

「面倒だから、よそう」ではないという。一見逆説的なその題にひかれてページをめくってみると、冒頭の「はじめに」でその意味が記されている。いわく、著者は学生たちに「『自分の怠け心と闘った時に、初めて、本当の美しさ、自分らしさが生まれてくるのだと思う』と言っている」という。

それは著者いわく、「面倒くさがり屋の私が自分にいいきかせている言葉」だという。1927年生まれでノートルダム修道女会のシスターである著者の信仰と、現在はノートルダム清心学園理事長を務めている教育指導者としての著者の長い人生経験に基づいた言葉の数々が本書には収められている。

シスターである著者は、本書の中で自らが支えとする聖書の御言葉を引用している。他にもクリスチャン画家である星野富弘氏の詩や、著者が通訳を務めたマザー・テレサの言葉なども引用されている。それらの根拠を拠り所に生き方を学び、少しずつ読み進めながら日々実践したい人には、本書は良い本かもしれない。

また、いきなり聖書を読みたいというのでは必ずしもなくても、まずはこの著者を通して日々を生きるための手掛かりや心の支えとなる言葉が欲しい、と思っているような人たちにも、本書は受け入れられているのではないだろうか。

前著書と同様、B6変サイズで160ページ程度の読みやすい本ではある。「面倒くさがり屋の自分を変えたい」という方は、面倒がらずに、まずは一読してみることをおすすめしたい。

渡辺和子著『面倒だから、しよう』(幻冬舎、2013年12月)

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