偽預言者として全米で議論を醸していたキリスト教ラジオ伝道師ハロルド・キャンピング氏(90)は今月に入り、同氏のラジオ局「ファミリーラジオ」番組リスナー向けの手紙上で、同氏によって今後「神の裁きの日」を予言する計画がないことを明言した。さらにラジオのリスナーに対し、これまで間違った予言をしてきたことについて謝罪の意を表した。6日、米クリスチャンポスト(CP)が報じた。
キャンピング氏は「私たちはすべての創造物は神様の御手に委ねられていることを学んできました。神様は神様の時に従ってこの時代に終わりを告げられるでしょう。それは私たちの時に従って生じるのではないのです。私たちは謙遜になって神様が神様の民に対し、キリストの再臨の時を告げていないこと、さらに神様の民それぞれの肉体の死が訪れる具体的日時もお知らせになられていないことを認識しなければなりません」と述べた。
キャンピング氏は過去数十年間にわたってキリストの再臨の時と世界の終わりの日が来ることを予言して全米を騒がせてきた。キャンピング氏の最近の予言では昨年5月21日が神の裁きの日であるとされ、米メディアの注目を受けていた。しかしキャンピング氏の予言の日が過ぎ去っても、神の裁きの日は来なかったにも関わらず、これまで予言の過ちを認めず、「裁きの日は肉的な意味合いではなく、霊的な意味合いで生じたのだ」と言い逃れをしていた。さらに昨年10月21日には、キャンピング氏は世界が物理的に崩壊するだろうと予言していたが、この日もまた何事も起こらずに過ぎ去った。
キャンピング氏とキャンピング氏のラジオ番組「ファミリーラジオ」スタッフは3月に入り、「どんなに真面目で熱心な人も間違いを犯すことがあります。私たちは多くの人々がキリストの再臨の時を知りたいと願っていることを知っています。事実『ファミリーラジオ』ではそのような願いを叶えることに失敗しました。『その日、その時がいつであるかは、だれも知りません。天の御使いたちも子も知りません。ただ父だけが知っておられます(マタイ24・36、マルコ13・32)』と聖書に書かれてあることが正しい理解であり、『ファミリーラジオ』の予言は間違いでした。神様の裁きの日は神様の神性なるご計画の中に隠されているのです」と3月の番組リスナー向けの手紙で発表した。
また昨年5月21日がキリストの再臨の日であると予言していたことについては「不正確であり、罪深い行いであった」と認め、「神様は罪深い雑草でさえも、神様の目的を実現させるために用いられます。ですから神様は私たちの罪さえも、神様が全地に聖書を告げ知らせるご計画のために用いられるでしょう」と発表した。事実、キャンピング氏の偽預言者としての活動は、メディアの注目を受けることによって、世界中の人々が聖書に関心を抱くことに寄与し、聖書の御言葉について今までキリスト教に関心を持たなかった様々な人々によって議論が活性化されることには一定の貢献がなされた。
しかし「ファミリーラジオ」はそのこと自体がこれまでの予言の過ちの言い訳となるべきではないことも認め、「神様の御前で私たちは震えており、私たちの行ってきた罪深い行為について、謙遜に神様の赦しを求めています。神様がこのような罪さえも赦され、私たちを愛してくださるお方であられることに心より感謝しております」と述べている。
米国では、未だキャンピング氏の予言に惑わされている同番組のリスナーが存在していることについて、キャンピング氏および「ファミリーラジオ」番組スタッフらは、「これ以上さらなる裁きの日を予言する証拠はどこにもなく、これ以上予言を行う予定はありません。神様は5月21日の裁きの日に対し、ご自身を低くされ、私たちがより聖書の御言葉を熱心に探り求め続ける機会をお与えになられました。神様は聖書の御言葉の中から裁きの日を見出すように促されているのではなく、より信仰的に聖書の御言葉を理解するように促しておられます。私たちは神様の御前に謙遜に裁きの日を待ち続けることで満足しなければなりません。神様が神様の民を安全に導いてくださることに信頼を置かなければなりません。『ファミリーラジオ』番組内では、私たちは今後も神様の導きを模索し続けていきます。福音を宣べ伝える本来の宣教の働きを行い続けることが、神様にとって喜びとなることであるならば、私たちは今後も主の御心を模索する番組を継続し続けなければなりません」と述べている。
クリスチャントゥデイからのお願い
皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。
人気記事ランキング
-
「ひふみん」で親しまれた加藤一二三氏死去、86歳 カトリックの将棋棋士
-
「われわれは暗闇の中にいる」 抗議デモの拡大に伴うイラン人キリスト教徒の恐怖と孤立
-
無料オンライン講座「キリストの基礎知識コース」第11期受講者募集 2月14日開講
-
世界最悪は北朝鮮、死者が最も多いのはナイジェリア 迫害国50カ国まとめた報告書発表
-
日本人に寄り添う福音宣教の扉(240)一神教と多神教の違いを軽率に扱いたくない 広田信也
-
ドニー・マクラーキン牧師の件で日本の皆さんに伝えたいこと
-
ナイジェリアで武装集団が複数の教会を襲撃、信者ら160人以上拉致か
-
篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(262)聖書と考える「おコメの女」
-
ワールドミッションレポート(1月24日):東南アジア SDカードに込められた真理と希望
-
マイナスをプラスに変える力 菅野直基
-
ドニー・マクラーキン牧師の件で日本の皆さんに伝えたいこと
-
「ひふみん」で親しまれた加藤一二三氏死去、86歳 カトリックの将棋棋士
-
世界最悪は北朝鮮、死者が最も多いのはナイジェリア 迫害国50カ国まとめた報告書発表
-
無料オンライン講座「キリストの基礎知識コース」第11期受講者募集 2月14日開講
-
「われわれは暗闇の中にいる」 抗議デモの拡大に伴うイラン人キリスト教徒の恐怖と孤立
-
お薦めのボンヘッファー入門書3冊 映画を観て興味を持った人のために
-
カトリックとプロテスタントが合同開催 キリスト教一致祈祷週間、18日から
-
「信徒の友」「こころの友」などが休刊へ、日本キリスト教団出版局の事業整理・縮小で
-
山上徹也被告に無期懲役の判決 安倍晋三元首相銃撃事件
-
同志社前総長の大谷實氏死去、91歳 犯罪被害者支援に尽力
-
いのちのことば社元職員が不適切な会計処理、数千万円規模か 社長は引責辞任へ
-
いのちのことば社、元職員の不適切な会計処理巡る質問・意見への回答を公表
-
米福音派の著名作家、フィリップ・ヤンシー氏が不倫を告白 執筆・講演活動から引退
-
米のベネズエラ攻撃・大統領拘束に対する現地の福音派キリスト者の反応
-
ドニー・マクラーキン牧師の件で日本の皆さんに伝えたいこと
-
「信徒の友」「こころの友」などが休刊へ、日本キリスト教団出版局の事業整理・縮小で
-
「ひふみん」で親しまれた加藤一二三氏死去、86歳 カトリックの将棋棋士
-
世界最悪は北朝鮮、死者が最も多いのはナイジェリア 迫害国50カ国まとめた報告書発表
-
英ポルノ女優リリー・フィリップスさんが受洗 心からの回心?売名行為? 真意巡り議論
-
日本聖書神学校、2026年度から「基礎科」新設

















