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神の働きを妨げる「人への憎しみ」(4) 加治太郎

2024年5月16日14時35分 コラムニスト : 加治太郎
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群衆の中のひとりがイエスに言った、「先生、わたしの兄弟に、遺産を分けてくれるようにおっしゃってください」。彼に言われた、「人よ、だれがわたしをあなたがたの裁判人または分配人に立てたのか」。それから人々にむかって言われた、「あらゆる貪欲に対してよくよく警戒しなさい。たといたくさんの物を持っていても、人のいのちは、持ち物にはよらないのである」。(ルカ12:13~15)

この世では、所有が多ければ多いほど豊かであると定義する傾向があります。しかしキリストは、満ちあふれるほどに豊かな人生は、所有とは無関係だと語られました。真に満ちあふれるほどに豊かな人生は、私たちの内側に住まわれるキリストが、私たちの信仰生活の実として現れたときに体験できるものなのです(参照・1テサロニケ5:23)。

私たちは周囲の人々の言動で気分を害され、その害された心で物事を選択し、行動に移す傾向があります。ましてやコントロールすることのできない他人の言動に振り回されていては、自分で自分の心を害してしまい、さらにひどい状況に陥ることでしょう。

これは、パリサイ人たちがキリストの御言葉に心を害され、キリストを十字架にかけるに至った経緯と同じです(参照・ルカ11:53、54)。この悪のサイクルから抜け出すことが大切です。そのためには、私たちに真の自由を与えてくださるお方により頼むことが、何よりも大切です(参照・ヨハネ8:32)。

キリストは十字架にかけられ、無抵抗で攻撃を受け続けました。マルコ11章25節で用いられている「赦(ゆる)す」という言葉のギリシャ語(aphiémi)には、許可する、苦しむという意味が含まれます。

人々に攻撃されることを許可し、苦しむということには勇気が求められます。しかし、キリストは私たちに、恐れるなと言われます。この「恐れる」という言葉(ルカ12章7節)のギリシャ語(phobeó)には、身を引く、逃げる、避けるという意味があります。つまり、人々の言動に気分を害されることを承認し、恐れずに受け止め、通過することを教えているのです。

キリストは十字架の苦しみを忍耐され、その後に昇天し、天の御父の右の座に座られています。十字架の苦しみを、後の喜びのために通過されたのです(参照・へブル12:1、2)。実は復活の恵みは、私たちが逃げたくなるような状況をあえて通過するときに体験できるのです。キリストはこのようにして、復活という新たな恵みを体験され、ブレイクスルーされたのです。何という素晴らしい恵みでしょうか。

私たちの前進を妨げているものは何でしょうか。ブレイクスルーは、誰でも体験したいものです。しかし、自分の苦手とすること、逃げ出したいと感じるような状況をいつまでも避けていては、神様の素晴らしい恵みを体験する機会を逃してしまいます。恐れの感情があっても逃げずに向き合い、前進し続けるのです。嫌な状況を自分で操作することはできません。神様に信頼し、救いの恵みを体験しましょう(参照・ルカ9:24)。

今日、何よりも大切な、霊的なブレイクスルーを内側から体験しましょう。私たちの心が栄えるとき、全てが栄え(参照・3ヨハネ1:2)、物を所有する以上の素晴らしい恵みを体験できるのです。

GOD BLESS YOU!

◇

加治太郎

加治太郎

(かじ・たろう)

2000年に在ニュージーランド、オークランド韓人教会で受洗。05年より音楽賛美ミニストリーをスタートし、日本各地、韓国、中国、米国などを巡回。CDリリースや、毎週、沖縄と鹿児島でラジオ番組も行い、福音を伝える働きを進める。07年にはクリスチャン社会人を励ますことをビジョンにSPREADミニストリーをスタートし、東京、千葉、埼玉、名古屋などで定期的に15年まで集会を行う。19年には世界の東と西をつなぐことをコンセプトに、広告代理店 Taro Kaji Office, LLC を設立。16年からは家庭礼拝を中心に、20年には東京ベイバイブルフェローシップをスタート。キリストを通して、人々が満ちあふれるほどに豊かな人生を歩むことに情熱を注ぐ。妻と一男一女の4人家族。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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