第25回ペスタロッチー教育賞に広島女学院大学学長の湊晶子氏 22日に表彰式

2016年12月9日19時55分 記者 : 坂本直子 印刷
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(画像:広島大学提供)
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広島女学院大学学長の湊晶子氏がこのほど、第25回ペスタロッチー教育賞を受賞した。表彰式と記念講演会が22日、広島大学(広島県東広島市)で行われる。この受賞は、戦後日本の社会の中で人格的成長を阻まれていた女性に対し、自立の在り方を示した湊氏の教育実践の長年の努力と功績によるもの。

スイスの教育家、ヨハン・ハインリヒ・ペスタロッチー(1746~1827)の名を冠したこの賞は、日本の極めて困難な教育状況の中で、優れた教育実践を行っている個人あるいは団体を顕彰するために、広島大学大学院教育学研究科が1992年に設置した賞。同大学は、ペスタロッチーを研究し、戦後の教育に貢献した長田新が教鞭をとったことでも知られ、同賞は長田新を記念する意味も込められている。昨年は、ノートルダム清心学園理事長の渡辺和子氏が受賞している。

広島女学院大学学長、同院院長、日本私立大学連盟理事、大学基準協会監事など高等教育界に貢献するほか、ワールド・ビジョン・ジャパン理事・国際理事として途上国の教育振興にも尽力する湊氏は、1955年東京女子大学卒業後、フルブライト奨学生として渡米し、最高水準の教育を受けて初期キリスト教史の研究者の道に進んだ。働く女性に何の支援もない時代、妻、母、研究者の共存を目指し、研究者として、また女子教育の実践家として、研究と教育を牽引してきた。

今回の受賞では、湊氏が自らの生き方を範に、自立した女性の在り方を示すとともに、そうした女性への人格的成長を促すリベラルアーツ教育を実践してきたことが高く評価された。また、湊氏が唱える女子教育は、キリスト教を基盤としたリベラルアーツ教育であり、現代日本において自立した女性を育てる教育として、矛盾なく説得力を持って推進されているという。

女性が社会の中で活躍するのがまれな時代に、自立した女性の先駆者として歩んできた湊氏の女子教育は、東京基督教大学および東京女子大学における教育実践として実を結んでいる。さらに東京女子大学長を経て、現在は広島女学院大学長としてリーダーシップをとる湊氏は、多くの女子学生の指針となり、女性の生き方の支えとなり、日本の社会を変えるきっかけともなっている。湊氏の女子教育実践は、状況にかかわらず全ての子どもが教育の対象であることを証明した18世紀のペスタロッチーに匹敵する。

第25回ペスタロッチー教育賞表彰式は、12月22日(木)午後12時50分から広島大学大学院教育学研究科L205講義室(東広島市鏡山1-1-1)で開催される。表彰式に次いで、湊氏による記念講演会も行われる。詳細は、広島大学教育学研究科支援室(総務・人事担当、電話:082・424・5605、ファックス:082・424・3478、メール:ed-sou-jin@office.hiroshima-u.ac.jp)まで。

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