北海道・苫小牧港発、茨城県・大洗港行きのフェリー「さんふらわあ ふらの」で、乗客2人が海に転落した可能性があるという。「さんふらわあ ふらの」を運行するフェリー会社「商船三井フェリー」(東京都)が4日午後2時半ごろ、茨城海上保安部に通報した。テレビ朝日などが伝えた。
テレビ朝日によると、「さんふらわあ ふらの」が大洗港に到着した際、2人の下船が確認できなかったため、商船三井フェリーが通報。乗船名簿から、行方が分からなくなっているのは60代の夫婦とみられている。船内には2人のものとみられるかばんが残されていたが、衣類などは入っていたものの、身元を示すようなものは入っていなかったという。
一方、日本テレビによると、名簿に記載されていた2人の連絡先は、関係のない飲食店のものだった。
産経新聞によると、「さんふらわあ ふらの」には乗客333人、乗員31人が乗っており、3日午後6時45分に苫小牧港を出港し、翌4日午後1時45分に大洗港に入港した。乗客がフェリーから降りる際に渡す下船券2枚が回収されなかったため、2人が行方不明になっていることが発覚した。
商船三井フェリーのホームページによると、「さんふらわあ ふらの」は乗客定員705人、車両搭載数77台(乗用車)・154台(トラック)の約1万3500トンのフェリー。