京都府立医科大学名誉教授の医師・近藤元治容疑者(79)=京都市=が30日、入院中に女性看護師(25)に抱き付きキスをしたとして、強制わいせつ容疑で逮捕された。朝日新聞などが伝えた。
同紙や産経新聞によると、近藤容疑者は今年1月6日午後8時半ごろ、入院していた京都市上京区内の大学病院の個室で、女性看護師をナースコールで呼び、突然抱き付き、キスをしたという。
近藤容疑者は昨年12月から入院しており、看護師が1月24日に被害届を出し、警察が捜査していた。近藤容疑者は「親近感を持ってやってしまった」と話し、容疑を認めている。
近藤容疑者のホームページによると、近藤容疑者は、京都府立医科大学卒業後、同大第3内科に入局。その後、東京大学伝染病研究所(現・医科学研究所)に国内留学し、米ハーバード大学に世界保健機関(WHO)リサーチ・フェローとして留学。1978年に帰国し、京都府立大学第1内科教授に就任。同大付属病院の院長などを務めた。
2000年に定年退官した後は、恒昭会藍野病院(大阪府茨木市)の院長を10年務め、その後、千春会(京都府長岡京市)に移籍。10年に「千春会ハイパーサーミアクリニック」(長岡京市)を開院し、院長を務めている。『ガンになってもあきらめないで!』『長生きするコツ しないコツ』や、医者が主人公の小説『ドク』などの著書がある。