元ミュージカル俳優・妹尾光樹牧師  スポットライトを浴びる世界から「真の光」を語る者に

2014年12月24日15時43分 記者 : 守田早生里 印刷
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千葉クリスチャンセンターで行われた集会「マイライフジーザス」でメッセージを取り次ぐ妹尾光樹(せのお・みつき)牧師=19日、千葉市で
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千葉県富里市にある純福音成田教会。そこで牧会する妹尾光樹(せのお・みつき)牧師は、ミュージカル俳優として約7年間、スポットライトを浴びて舞台に立ち、活躍した一人だ。その後、神の召命を受け献身。韓国で現地の人々を牧会する数少ない日本人牧師となり、約3年韓国に滞在した。信徒数が100万人を超える世界最大の教会といわれる汝矣島(ヨイド)純福音教会で、外国人初の教区長にもなった。「ミュージカル俳優」を思わせる朗々とした妹尾牧師の美声は、語る言葉と共に聴く者を魅了する。

徳島県で生まれ育った妹尾牧師。幼いころから、人前で話すことや表現することが好きだった。卒業式のときには、突然、担任の先生から「来賓客にあいさつしてみろ」と言われ、あいさつしたこともあったが、緊張するよりはむしろその場を楽しむ子どもだったという。「いつか、表現する人になりたい」と志を持って、当時横浜にあった俳優養成所へ。ミュージカル俳優となってからは、脚本家、演出家の演出によって、さまざまな役にチャレンジした。

「今は違うと思いますが、当時の舞台の稽古というのは、大変きつかったですね。下手な芝居をすると、灰皿が飛んできて、『下手くそ!』なんて罵声を浴びせられるんですよ」と振り返る。「当時の私は、有名な役者になって、一旗揚げてやろうと思っていました。何年後かに故郷に帰ったら、一気に有名人になっているんじゃないかと本気で考えていました」と笑う。

しかし、現実は甘くはなかった。地元では「田舎芝居」ができる青年でも、東京に出てくれば、子役出身者や、すでにタレントとして活躍している強者が集まってくる。その強者と争って、主役を取りにいくのは容易ではなかった。ストレスのあまり、酒に溺れることもあった。そんな生活の中で、「自分は何のために生きているんだろう?」と自問自答する日々が続いた。

カトリックの信徒だった妻るかさんに誘われ、初めてプロテスタントの教会へ。当時の自宅から徒歩2、3分のところにあった教会だった。その後、都内の教会で受洗。26歳のときに俳優を続けながら神学校へ行くことになる。

「神様は、きっとずっと昔から、私を御言葉を語る者として立たすことを計画されていたのだと思います。人の前で話すことが好きなのも、表現者として役者の道に進んだのも、教会からすぐ近くのところに住まわされたのも、全ては福音を伝えるための牧師として遣わされるためだったのです。もちろん、役者をしていた当時はそんなこと思いもしませんでしたが、自分の思いをはるかに超えた計画が神様にはあるのですね」と話す。

牧会者となった後、神はさらに妹尾牧師をユニークな方法で用いられる。牧会経験を積むため、韓国へ渡った妹尾牧師。そこで現地の人々の牧会を始めたのだ。「すでにキリスト教徒が多くいる韓国で、キリスト教徒の少ない日本から行った牧師ということ、また両国の歴史的背景の中で、多くの苦労もありました。国民性も違います。初めは言葉の壁もありました。しかし、神様の導きの中で、多くの経験をさせてもらいました」という。ヨイド教会では小教区の教区長を務めた。小教区とは言え、100人くらいの区域長がおり、信徒は1000人以上いた。

しかし、韓国でもう少し経験を積みたいと思っていた矢先、神は急きょ、妹尾牧師を日本へと呼び戻す。1995年に起きた阪神淡路大震災によって、支援活動とともに神戸での牧会の道が開かれた。

2004年には、現在の純福音成田教会の担任牧師となった。成田教会では、毎週日曜午前11時から日本語の礼拝が、午後1時半からは韓国語の礼拝が行われている。韓国人の信徒も多く、教会内には「キムチ冷蔵庫」もある。毎年、11月には韓国同様、教会員総出のキムチ漬けの日があるという。

役者から教える役者(教役者)へ、華麗な転身を遂げた妹尾牧師。「私はかつて台本を読み、シナリオライターによって作り上げられたものを舞台で表現し、その世界を観客に伝え、スポットライトを浴びていました。しかし、今は永遠に変わることのない台本である聖書を、牧師として世の中の人に伝えています。天からの光を浴びて、御言葉を伝えられることに感謝しています」と笑顔で語った。

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