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「いのち」と「かたち」 佐々木満男・国際弁護士

2012年8月13日13時27分
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佐々木満男・国際弁護士+
 イエスは言われた、「わたしを信じる者は・・・その腹から生ける水が、川となって流れ出るであろう」(ヨハネ7・36)

 「生ける水」とは、神の霊のことであり、神の「いのち」のことです。万物の創造主である永遠にして無限なる神の「いのち」は、時間的に無制限(永遠)であり、量的にも無制限(無尽蔵)です。

 ギリシャ語原語の「川」は、単数形ではなく、複数形です。「イエスを信じるなら、その人の心の奥底から、神の「いのち」がどんどん満ちて溢れ出し、多くの川のようになって、無制限に流れていくであろう」ということです。

 「わたしがきたのは、羊にいのちを得させ、豊かに得させるためである」(ヨハネ10・10)

 イエスはこう言われました。ここで言う、「豊かに」も、原語では、「一杯に満ちる」ということではなく、「満ちて無制限に溢れ出る」という意味です。

 神の「いのち」は一箇所を満たすだけでなく、そこから溢れ出て、全てを満たしていく、無制限の「いのち」です。全てのものを生かしていく、毎月豊かな実を結ばせていく、無制限の「いのち」です。(エゼキエル47・12)

 神の「いのち」は、必ずしも「かたち」を否定しませんが、「かたち」に閉じ込められることを嫌います。なぜなら、神の「いのち」は本来、無制限であるからです。「いのち」は、「かたち」の中に閉じ込められると、窒息して生かす力を失ってしまいます。(エゼキエル47・11)そうすると、「いのち」は、その「かたち」から去って、もっと自由に満ち溢れて流れることができる、新しい「かたち」を求めていきます。

 「かたち」は「いのち」を満ち溢れさせて流れさせるための、器であり管なのです。「かたち」である器をふたで覆ったり、管を詰まらせてしまうと、「いのち」はそこに閉じ込められて、流れることができなくなるのです。

 「いのち」よりも「かたち」を大切にすると、形式化、形骸化、律法化、儀式化、閉塞化が進行します。そうすると、「いのち」はどんどん失われていきます。そして、「いのち」のない「かたち」は、やがては崩れて消えていきます。

 「いのち」がふんだんに満ち溢れて流れ続けるためには、「いのち」の自由な流れに沿って、「かたち」を常に造り変えていかなければなりません。「かたち」よりも、「いのち」を大切にしなければならないのです。

 人間的に言えば、「いのち」の現れが「愛」です。「愛」は与えれば与えるほど、周囲の人々を生かしていきます。そして、その人のうちにもどんどん増えていきます。「愛」を惜しんで与えないでいると、周囲の人々も生気を失っていきます。そして、その人のうちにもどんどん減っていきます。

 「愛」を惜しみなく与える人は、生き生きとして活力に満ち溢れていきます。「愛」を出し惜しみする人は、死んだようになって活力が失われていきます。

 「いのちは血にある」と聖書は言っています。「いのち」を運ぶ血液が、体の諸器官の中を快調に流れることによって、体全体に活力を与えているように、「いのち」は、「かたち」から「かたち」へと、自由に流れていくことによって、全ての「かたち」に活力を与えていくのです。

◇


佐々木満男(ささき・みつお)

 国際弁護士。東京大学法学部卒、モナシュ大学法科大学院卒、法学修士(LL.M)。インターナショナルVIPクラブ(東京大学)顧問、ラブ・クリエーション(創造科学普及運動)会長。

■外部リンク:【ブログ】アブラハムささきの「ドントウォリー!」

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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