東京基督教大学(TCU)が韓国の韓国総神大学と7月4日に合同シンポジウムを同大学国際宣教センターで開催した。シンポジウムのテーマは「東日本大震災と日韓の教会~救援と復興のヴィジョン~」であった。
「東日本大震災と日韓の教会」と題して山口陽一教授(東京基督教大学大学院神学研究科委員長)が基調講演を行った。山口教授は関東大震災の大人災である朝鮮人虐殺を忘れない、韓国強制併合以来の歴史を忘れないとし、東日本大震災における韓国教会の支援を覚える、覚えるだけでなく検証すると語った。
また「福島原発事故を通して見た原子力に関してのキリスト教倫理に基づく考察」と題して宋浚仁教授(韓国・総神大学校 社会教育院)が発表し、TCUの稲垣久和教授がこれに応答した。宋教授は総神大学でキリスト教倫理の立場からエコロジーを研究している。
次に「21世紀韓日両国の協力と今後の展望」と題して徐要漢(韓国・総神大学校 社会教育院)教授発表し、山口教授が応答した。これに関して山口教授は6月30日に同大学ブログ上で「冷静に竹島問題を語り、キリスト教会としての共通認識に至れれば」と述べていた。
最後に、「東日本大震災と韓日宣教協力」と題して趙南洙(日本同盟基督教団 招待キリスト教会)牧師が、在日韓国教会・韓国人牧師の東日本大震災における救援活動を総括し、これからの日韓教会の協力について特別講演を行った。
発表と応答は冊子にして配布された。冊子には資料として韓国教会の支援活動の概要のまとめが加えられた。
東京基督教大学は、フェイスブックの公式ファンページを通して同シンポジウムの開催を伝え、「日韓両国の間には友好関係もあり、痛みの歴史もありますが、それらを超えた『神の国』の働きとしての宣教協力を祈らされたひと時でした。」と述べた。
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