「音楽とは何か?」と問われると、多くの答えがあるような気がします。パソコンで検索してみると、以下のような解説がありました。
「音楽は、人間社会に普遍的に存在し、文化によってその定義はさまざまですが、基本的には音による表現であることに変わりありません。音楽は、感情や記憶に深く結び付き、人々の生活に大きな影響を与えています」
聖書でも祈りを支える重要な役割が示されるように、確かに音楽は、長い歴史を通し、人々の生活を潤してきました。音楽とうまく付き合えるなら、良い人生が送れるような気がします。
ハレルヤ。まことに われらの神にほめ歌を歌うのは良い。まことに楽しく 賛美は麗しい。(詩篇147篇1節)
感謝をもって主に歌え。竪琴に合わせて われらの神にほめ歌を歌え。(詩篇147篇7節)
音楽と祈りと賛美
多くの信者は、適切な音楽が深い祈りを導き、やがて神様への賛美となり、大きな希望が備えられることを度々体験していると思います。それらの仕組みはうまく説明できませんが、多くの場合、そのような中で、聖霊(イエス・キリストの霊)との親しい交わりが実現されていきます。
人は、霊と魂と体で構成され、それらは互いに影響し合っているといわれます。たとえ体が衰え、弱っていても、聖霊との交わりによって霊が励まされると、魂や体の働きが癒やされ、健やかになることが体験できます。音楽は人が聖霊と交わるための引き金のような役割を担っているのでしょう。
知性の祈りが霊の祈りに変えられる
あらゆる祈りと願いによって、どんなときにも御霊(聖霊)によって祈りなさい。そのために、目を覚ましていて、すべての聖徒のために、忍耐の限りを尽くして祈りなさい。(エペソ人への手紙6章18節)
この聖書の言葉は、祈りにもさまざまな種類があることを示しています。感謝の祈り、とりなしの祈り、祝福を求める祈り、同意や献身の祈りなど、人は多くの祈りを日常的にするものです。
それらの祈りが、私たちの知性によって、意志の力だけで行われるとしたら、祈り続けることは大変難しいと思います。時には苦しくなり、言葉を選べなくなるかもしれません。むなしさに覆われることもあるでしょう。どんな時にも祈ることなど不可能に近いかもしれません。
しかし、そこに整えられた音楽があると、私たちの心が解放され、祈りが聖霊に導かれるようになります。聖霊は神様ご自身ですから、神様の大きな愛に包まれ、祈りの中で永遠のいのちの喜びと希望が与えられるのです。やがて知性の祈りは霊の祈りに変えられ、どんな時にも祈り続ける力が備えられるのです。
エンディングにおける音楽の役割
エンディングは人の弱さの極みですので、痛みや寂しさの中で、神様にすがるような祈りがささげられ、時には心が割けるような悲しみが覆うかもしれません。しかし、そのような弱さのただ中にこそ、神様の御業は現れるのです。
そこに信者(牧師)がいて、聖霊の働きを支える音楽と共に祈りを導くなら、信者の内に住んでおられる聖霊が、弱さの中におられる人々を神様の愛で満たし、霊の祈りがささげられます。
悲しみや痛みが取り去られるわけではありません。涙も流れることでしょう。しかし、私たちをこよなく愛してくださる神様が、弱さの極みにある人々に、慰めと希望を備え、確かな天国の希望を届けてくださるのです。
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