2021年2月25日11時12分

光は闇に勝利する 穂森幸一(177)

コラムニスト : 穂森幸一

光はやみの中に輝いている。やみはこれに打ち勝たなかった。(ヨハネの福音書1:5)

今から40年ほど前に米国に行ったとき、住宅街のあちこちに missing child(行方不明の子ども)の写真が貼ってありました。テレビでも行方不明の子どものことは取り上げられていましたが、帰ってくる子どもはほとんどいないということでした。文明国と思われている米国で何が起こっているのだろうと心穏やかではありませんでした。その後も何度か米国に行きましたが、missing child のニュースが途絶えることはありませんでした。

米国には信じられないような闇の組織があって子どもの誘拐に関わっているのだと説明してくれる人がいましたが、とても信じられませんでした。子どもを誘拐して金銭を要求しないのだったら、誘拐の目的が分かりませんでした。小児性愛とか臓器売買で取引されているのだと説明を受けても、そんなことが今の世の中で起こり得るはずはないと、信じることはできませんでした。

ところが、今年の2月に入ってから急展開する事態が起こりました。米軍の特殊部隊がワシントンの地下施設を急襲し、小児誘拐に関わっている500人を逮捕し、数千人の子どもが救出されたというニュースがありました。世界各国の首都がそうですが、核戦争に備えて巨大な地下施設が造られています。ワシントンDCには複数あり、トンネルで結ばれているといわれます。その地下トンネルから子どもたちが救出されたようです。

古代パレスチナのバアル神殿跡から膨大な量の幼児のものと思われる頭蓋骨が見つかり、幼児の生けにえをささげた痕跡ではないかと推測されています。このいまいましいバアル礼拝は古代イスラエルにも悪影響を及ぼし、イスラエルとユダヤの国家崩壊にもつながっていきます。古代のバアル崇拝にもつながるようなことが今日でも行われているとは驚きです。

子どもに恐怖を感じさせるような体験をさせますと脳内である特殊な物質が形成され、それを抽出して若返りの薬が作り出されるそうですが、それを注射すると20歳若返るといわれます。その薬を使用している人が政界、財界、ハリウッドにいるといわれています。トランプ政権が持続すると、この闇が暴かれるのでどんな手段を使ってでも当選させない大きな力が働いていたともいわれます。また、おぞましい話ですが、富豪や特権階級といわれる人々には小児性愛者も少なくないともいわれます。

米国で行われたアンケート調査では51パーセントの有権者がいまだに大統領選の結果に納得していないともいわれます。オリンピックでは、ドーピングなどの不正が発覚したときは大会終了1年後であっても2年後であっても金メダルは剥奪され、本来与えるべき人に授与されます。政治の世界でも同じことが行われるべきだと主張する人が少なくありません。

日本でも街中で「海外メディカルツアー」という看板を見かけることがあります。その行き先はほとんどが中国だといわれます。青白い顔をしてよたよた歩きながら、やっとの思いで出掛けたはずなのに、血色も良くなり、しっかりとした足取りで帰ってくると何だか変だなと感じてしまいます。中国の臓器ビジネスはものすごく大きな売り上げになっているといわれますが、法輪功の迫害やウイグル人への虐待とつながっているといわれます。このまま見て見ぬふりをすることが許されるはずはありません。世界の国々がやっと声を上げ始めました。

あなたを植えた万軍の主が、あなたにわざわいを言い渡す。これはイスラエルの家とユダの家が、悪を行い、バアルにいけにえをささげて、わたしの怒りを引き起こしたからである。(エレミヤ書11:17)

秦の始皇帝は最高の権力を手にして、いつまでも生きていられる不死の薬を手に入れようと八方手を尽くしました。人が権力と財力を手に入れると欲しくなるのがいつまでも死なない肉体です。しかし、聖書に「人の齢は120年としよう」(創世記6:3)と定められています。どんなに医学が進歩しようとも、人が120年以上生きることは不可能だと医学会も証言しています。

たとえこの肉体は滅びても魂は永遠に生き続けることができるし、神様とのつながりがあればいつでも復活できるというのが聖書に示されている希望です。私たちは自分の肉体を保持するために他者に犠牲を強いて苦痛を与えるようなことをしなくても、キリストを信じることによって新しい体を与えてもらうことができるのは何という恵みなのかと思います。始皇帝は若さを保持することができると信じて水銀を口にして亡くなったともいわれます。人の知恵の愚かさの実例かもしれません。

私たちが住んでいる地上の世界は、正義が無視され、不条理がまかり通ることがあります。闇の権力者に正直者が翻弄されることがあります。しかし、天の上から神様はすべてを見ておられます。必ず光は闇に打ち勝ち、勝利することを信じて祈っていかなければなりません。

起きよ。光を放て。あなたの光が来て、主の栄光があなたの上に輝いているからだ。見よ。やみが地をおおい、暗やみが諸国の民をおおっている。しかし、あなたの上には主が輝き、その栄光があなたの上に現れる。国々はあなたの光のうちに歩み、王たちはあなたの輝きに照らされて歩む。(イザヤ書60:1〜3)

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穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

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