2020年3月7日17時51分

なにゆえキリストの道なのか(237)どこの教会に行ってもいいのか? 正木弥

コラムニスト : 正木弥

キリスト教会もいろいろあるらしいが、どこの教会に行ってもいいのか。

「どの教会へ行ってもいい」のではなく、「どのキリスト教会に行ってもいい」のです。“教会”と名がついていても、天理教会、PL教会、円応教会、金光教会、世界救世教教会はキリストの教会ではありません。

末日聖徒イエス・キリスト教会は特にまぎらわしい名前ですが、これはモルモン教の別名であって、もちろんキリスト教会ではありません。世界平和統一家庭連合(世界基督教統一神霊協会)〇〇教会も世上批判の多い“統一協会”であって、キリスト教会ではありません。いずれも信用あるキリスト教会に見まごうように“教会”と名付けているようですが、決して同一視してはいけません。

なお、ものみの塔(エホバの証人団体)の拠点は王国会館と称していますが、むろんキリスト教会と間違ってはなりません。

要するに、十字架をどこかに掲げていることが分かりやすい一応の基準です。念を入れると、「ここはキリストを救い主と表明する教会ですか」「ここは聖書に正しく従おうとしているキリスト教会ですか」と質問すればいいでしょう。これに対して、多くの説明・留保つきでなく、単純に「そうです」と答えるなら間違いありません。そこなら、どこの教会へ行ってもいいでしょう。

会堂の形や中の雰囲気は多少違っても、そのうちに慣れるでしょう。出会ったキリスト教会でしばらく落ち着いて学んでみることをお勧めします。どうしても落ち着けないなら、ごあいさつして変わることもあり得るでしょう。良い出会いをお祈りします。

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正木弥

正木弥

(まさき・や)

1943年生まれ。香川県高松市出身。京都大学卒。17歳で信仰、40歳で召命を受け、48歳で公務員を辞め、単立恵みの森キリスト教会牧師となる。現在、アイオーンキリスト教会を開拓中。著書に『ザグロスの高原を行く』『創造論と進化論 〜覚え書〜 古い地球説から』『仏教に魂を託せるか』『ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書』(ビブリア書房)など。

【正木弥著書】
『仏教に魂を託せるか 〜その全体像から見た問題点〜 改訂版』
『ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書』
『ザグロスの高原を行く イザヤによるクル王の遺産』(イーグレープ)
『創造論と進化論 〜 覚え書 〜 古い地球説から』
『なにゆえキリストの道なのか』

【正木弥動画】
おとなのための創作紙芝居『アリエルさんから見せられたこと』特設ページ