2019年8月3日23時02分

なにゆえキリストの道なのか(206)聖書は誰が、いつ頃書いたのか? 正木弥

コラムニスト : 正木弥

聖書は誰が、いつ頃書いたのか。

旧約聖書はBC1400年ごろからBC430年ごろです。新約聖書はAD30~95年ごろのことです。前後およそ1500年といえます。

著者により主要部分が書かれた後間もなく、締めくくりとか後書きとかが後継者によって補足されるということはあり得たでしょう。また、著者の身近にいて筆記した者が別にいたこともありました。別に編集する人がいたかもしれません。しかし、いずれも著者の書であるということを妨げるものではありません。

具体的には、

【旧約聖書の著者】モーセ、サムエル、ヨブ記記者、ダビデ、ソロモン、アサフ、コラの子たち、イザヤ、エレミヤ、エゼキエル、ダニエル、ホセア、アモス、ヨナ・・・およそ30数名

【新約聖書の著者】マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ、パウロ、ヘブル書記者、ヤコブ、ペテロ、ユダ・・・およそ10名

このうち、ルカだけはギリシャ人で「ルカ福音書」と「使徒の働き」の著者。他はすべてユダヤ人が著者です。

これらの人々は、神からの霊に促され、導かれて、神が言おうとしていることを的確に書き著しました。神は、これらの人々の知識、文体、個性なども用いて書かれたのです。

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正木弥

正木弥

(まさき・や)

1943年生まれ。香川県高松市出身。京都大学卒。17歳で信仰、40歳で召命を受け、48歳で公務員を辞め、単立恵みの森キリスト教会牧師となる。現在、アイオーンキリスト教会を開拓中。著書に『ザグロスの高原を行く』『創造論と進化論 〜覚え書〜 古い地球説から』『仏教に魂を託せるか』『ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書』(ビブリア書房)など。

【正木弥著書】
『仏教に魂を託せるか 〜その全体像から見た問題点〜 改訂版』
『ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書』
『ザグロスの高原を行く イザヤによるクル王の遺産』(イーグレープ)
『創造論と進化論 〜 覚え書 〜 古い地球説から』
『なにゆえキリストの道なのか』

【正木弥動画】
おとなのための創作紙芝居『アリエルさんから見せられたこと』特設ページ