2019年7月24日12時12分

教会の成長拡大に貢献する人財の育成(15)宣教事業(ミニストリー)を成功に導くには ジョシュア佐佐木

コラムニスト : ジョシュア佐佐木

教会の成長拡大に貢献する人財の育成(15)宣教事業(ミニストリー)を成功に導くには ジョシュア佐佐木
(写真:Free-Photos)

地域教会と所属するクリスチャンが、宣教事業(ミニストリー)の成功を体験することはとても重要なことです。教会に与えられたヴィジョンに向けての一つ一つの目標をクリアして成功していくことは、ミニストリーに関わる人々のモチベーションや考え方にとても良い影響を与えます。

主はあなたが成功することを願っているのです。親が愛する我が子に成功してほしいと願う気持ちは誰でも理解できると思います。天の父は、私たちを愛しておられ、祝福して、すべての面で成功させたいと願っておられるのです。特に宣教事業(ミニストリー)の成功は、主が特別に望んでおられることです。

宣教事業(ミニストリー)を成功に導くための6つの原則があります。

Ⅰ. 主の御声に聞き従うこと

<申命記28章2節>「もし、あなたがあなたの神、主の声に聞き従うならば、このもろもろの祝福はあなたに臨み、あなたに及ぶであろう。」

宣教事業(ミニストリー)、つまり主の御国の建設事業に関わっていながらも、人はいろいろな思惑を持っているものです。特にチームの場合は、メンバーの人間的な思惑がぶつかり宣教事業(ミニストリー)が頓挫するケースがとても多くなります。私たちは、そのような状況を避けるために、いつも主の御言葉に聞き従うことが必要です。宣教事業(ミニストリー)の土台は聖書なのです。

Ⅱ. 十分の一を主にお返しすること

<マラキ書3章10節>「わたしの宮に食物のあるように、十分の一全部をわたしの倉に携えてきなさい。これをもってわたしを試み、わたしが天の窓を開いて、あふるる恵みを、あなたがたに注ぐか否かを見なさいと、万軍の主は言われる。」

宣教事業(ミニストリー)に関わるメンバーが、什一献金をささげることはとても重要な要素です。主からの祝福(成功)を頂くことを先取りして、感謝してささげましょう。すでに得たり!!という信仰をもってささげることが肝要です。

Ⅲ. 与えること

<ルカの福音書6章38節>「与えよ。そうすれば、自分にも与えられるであろう。人々はおし入れ、ゆすり入れ、あふれ出るまでに量りをよくして、あなたがたのふところに入れてくれるであろう。あなたがたの量るその量りで、自分にも量りかえされるであろうから。」

宣教事業(ミニストリー)の成功には、「与える力」のパワーアップが必要なのです。主は、私たちを罪から救い出すために、その尊い命さえも惜しまずに与え尽くしてくださいました。宣教事業(ミニストリー)の基本は「与えること」です。「与えること」にチャレンジしてまいりましょう。

Ⅳ. 豊かにまくこと

<第二コリント9章6節>「わたしの考えはこうである。少ししかまかない者は、少ししか刈り取らず、豊かにまく者は、豊かに刈り取ることになる。」

宣教事業(ミニストリー)の大きな成果を求めるならば、最初が肝心です。農業において豊かな収穫を望むのであれば、広くて土壌の良い土地の確保や土壌の改良、イメージしている大収穫が得られるだけの種や苗の準備、そしてその広大な農地を管理して作物を育てるための人財などに対する初期投資が必要です。宣教事業(ミニストリー)も実りの規模や収穫の量を明確にイメージして、それに見合った初期投資をしていかなくてはなりません。まだ実現していないことを、必ず実現することを信じ切って豊かに準備してまいりましょう。

Ⅴ. パンを水の上に投げること

<伝道者の書11章1節>「あなたのパンを水の上に投げよ、多くの日の後、あなたはそれを得るからである。」

人とつながることや信頼関係を築くことは一朝一夕でできることではありません。良い交友関係はどんどん拡大することが求められます。今日知り合った人は、今取り組んでいる宣教事業(ミニストリー)やあなたのビジネスには直接関係がないかもしれません。しかし、良き友人として大切に付き合ってください。クリスチャンではない幼なじみや学生時代の友人たちとの関係は継続していますか? 宣教事業(ミニストリー)の成功への第一歩は人間関係です。今は無駄なことのように思うかも分かりませんが、多くの日の後に主の奇跡を体験するために交友関係を大切にしてまいりましょう。

Ⅵ. 気前良く、おおらかに、人々を潤すこと

<箴言11章24節から26節>「施し散らして、なお富を増す人があり、与えるべきものを惜しんで、かえって貧しくなる者がある。物惜しみない者は富み、人を潤す者は自分も潤される。穀物を、しまい込んで売らない者は民にのろわれる、それを売る者のこうべには祝福がある。」

自分に委ねられた「隣人」に対しての「気前良さ」や「おおらかさ」は、宣教事業(ミニストリー)の成功にとってとても重要な要素です。景気の良いところに人々は集まっていきます。「ケチ」なイメージではなく、「気前の良い」イメージで宣教事業(ミニストリー)に取り組みましょう。教会とクリスチャンは「ケチ」になってはいけません、「超リッチ」でなくてはなりません。なぜならば、私たちの主はこの世のすべての所有者だからです。気前よく、アグレッシブな宣教事業(ミニストリー)を展開してまいりましょう。

ハレルヤ!!!!

このように、あなたがたは悪い者であっても、自分の子供には、良い贈り物をすることを知っているとすれば、天にいますあなたがたの父はなおさら、求めてくる者に良いものを下さらないことがあろうか。(マタイによる福音書7章11節より)

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ジョシュア佐佐木

ジョシュア佐佐木

(じょしゅあ・ささき)

巡回伝道者、ワーシップ!ジャパン宣教人財育成学院理事長、JTJ宣教神学校講師、東京基督教大学非常勤講師、東北応援団LOVE EAST事務局長、日本CBMC理事、一般社団法人日本ゴスペル音楽協会理事長、一般社団法人GOSMACミニストリーズ専務理事。

国立音楽大学大学院修士課程修了、ヴィオッティ音楽院(イタリア)修士課程修了。欧州と北米にてオペラ歌手として活動後、ゴスペル音楽家に転向し北米ツアーを敢行。米国にて教会の音楽主事、ワーシップリーダーなどを歴任後帰国する。大和カルバリーチャペルにてスタッフとして務めながら国内巡回伝道を開始。日本で唯一の音楽系の神学校、ワーシップ!ジャパン宣教人財育成学院(当時:日本宣教音楽学校)を創設し、日本の礼拝音楽の質の向上と、アグレッシブに伝道する宣教人財の育成に尽力している。

j-worship シリーズCD全5巻、マンスリーワーシップCD全12巻をプロデュースしている。著書に『グローリー・トゥ・ゴッド』(いのちのことば社)など。