2019年1月19日08時24分

なにゆえキリストの道なのか(178)キリストはいざ知らず、私たちが復活するの? 正木弥

コラムニスト : 正木弥

キリストはいざ知らず、普通の人間である私たちが復活するとは思えない。

ある花の種が土にまかれると、根を出し、水分や養分を取り入れ、芽を出し、空中の炭素をも同化して成長し、ついには親個体と同じ色・形の花を咲かせます。種は小さい種粒にすぎませんが、種の中には、外のものを取り入れて組み立てるメカニズムが働いているので、ある温度、ある水分、ある光などの条件が整えばこのメカニズムが自動的に働き出して、親そっくりの花あるいは実をつけるというわけです。

そのように、人が神様を信じ、受け入れると、その人の心の奥底に種(聖霊)が宿り、体外から良いものを取り入れ、その人を成長させ、とき来たらば、天国で活動するにふさわしいからだを造りあげてくれるようです。

だれでも神から生まれた者は・・・神の種がその人のうちにとどまっているからです。(1ヨハネ3:9)

具体的にどのようにして復活するのか、今は分かりません。分からないからといって“ない”ということはできません。例えば、医者がマラリヤ流行の奥地へ行って、原住民の人々にキニーネという新薬を薦めました。原住民の人々は「どうして治るか分からない」と言って断るでしょうか。医者を信用する人は飲んで助かりますが、信用しなければ死んでゆくほかありません。

人間は神の愛に信頼して、神を受け入れるべきです。そうすれば、神の種がその人の心の最奥に宿り、その種のゆえに間違いなく、復活にあずかることができます。神は、御子イエス・キリストを死者の中から復活させました。それは私たちの復活の保証なのです。

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正木弥

正木弥

(まさき・や)

1943年生まれ。香川県高松市出身。京都大学卒。17歳で信仰、40歳で召命を受け、48歳で公務員を辞め、単立恵みの森キリスト教会牧師となる。現在、アイオーンキリスト教会を開拓中。著書に『ザグロスの高原を行く』『創造論と進化論 〜覚え書〜 古い地球説から』『仏教に魂を託せるか』『ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書』(ビブリア書房)など。

【正木弥著書】
『仏教に魂を託せるか 〜その全体像から見た問題点〜 改訂版』
『ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書』
『ザグロスの高原を行く イザヤによるクル王の遺産』(イーグレープ)
『創造論と進化論 〜 覚え書 〜 古い地球説から』
『なにゆえキリストの道なのか』

【正木弥動画】
おとなのための創作紙芝居『アリエルさんから見せられたこと』特設ページ