前回に続いて、東方アッシリア教会の信仰教理問答を紹介する。シリア語聖書による学びは、東方書体で記していく。
東方教会の教理問答書『メシアの教え(メシアニック・ティーチング)』④
問38:目に見えるものは何ですか。
答え:世界、人間、全ての生物などです。
問39:神は完全に善ですか。
答え:はい、神は完全に善なる方です。
問40:被造物は全て善ですか。
答え:いいえ、天使の多くは悪に堕落しました。全ての人間は罪人です。
問41:これらの天使はどのように邪悪になりましたか。
答え:彼らは傲慢(ごうまん)になり、神に逆らい、神と等しくなろうとしました。このため聖書は私たちに自己を高め過ぎてサタンのように堕落してはならないと警告しています(ルカ18:14、Ⅰテモテ3:6ほか)。
(著者記)サタンという名はアラム語の動詞(「惑わす、敵対する、邪魔する」の意)から作られた名詞で、「反逆者、敵対者、惑わす者」の意。天使たちは被造物で、天で栄光を持ち、その起源は不明。
問42:全ての被造物は、最初は善でしたか。
答え:神が創造されたとき、全ては善でした。しかし、自由意志による創造により、ある者は傲慢になって悪に堕落しました。
問43:神は全てのものの前に、誰を創造されましたか。
答え:神は天使を創造されました。
問44:天使には肉体がありますか。
答え:いいえ、肉体はありません。
問45:聖書は天使について何と言っていますか。
答え:神は天使たちを霊(風)とし、仕える者たちを燃える炎とされる(ヘブル1:7、詩篇104:4)とあります。
問46:天使はたくさんいますか。
答え:はい、います。
問47:聖書は天使の数について何か言っていますか。
答え:はい、彼らは「万の数万倍、千の数千倍」と言われています(黙示録5:11、ダニエル7:10〜)。
問48:天使の数は限られていますか。
答え:いいえ、これは聖書で大きな数を表す通常の表現です。
問49:これらの無数の天の軍勢はいくつかのグループに分かれていますか。
答え:はい、彼らは9つのグループに分かれています。
問50:その名前は何ですか。
答え:はい、1)ケルビム(クロウィ)、2)セラフィム(スラピ)、3)玉座(モトウィ)、4)軍勢(カハイリ)、5)支配者(シュルタニー)、6)諸力(マラワサ)、7)君主(アルコス)、8)大天使(ラバイ・マラキー)、9)天使たち(マラキー)です。
問51:教会教父たちはこれら9つのグループを何と同一視してきましたか。
答え:彼らは真の教会の9つの祭司職と同一視しています。
(続く)
■ シリア語聖書による学び:ヨハネの黙示録5章11節(シリア語は東方アッシリア教会で使用される東方書体)

※ 参考文献
『MESSIANIC TEACHINGS OF THE HOLY APOSTOLIC AND CATHOLIC CHURCH OF THE EAST』(1962年)
川口一彦著『古代シリア語の世界』(イーグレープ、2023年)
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