2025年8月18日12時21分

主は生きておられる(240)黒い雨 平林けい子

コラムニスト : 平林けい子

黒い雨

80年前 私は国民学校5年生
あの日 蒸し暑かった
大通りに面した実家の外にいた

空が暗くなり
ぽつぽつ降ってきた
「あ~黒い雨」
生まれて始めて見た
黒い雨

何か大変なことが起きた
大人の人たちの様子が違っていた

「なんで黒い雨が降るの?」
周りにいた誰かに尋ねた
何の答えもない
すぐに家の中に入った

黒い雨とは 爆風で巻き上げられた
ちりやすす 放射性物質が雨と一緒に
降ってきたものと分かった

黒い雨に遭った人々が被爆者として
認められることを求めて裁判

京都にも降った
黒い雨の恐ろしさ
もっと伝えよと主の御声
唯一の 被爆国に生きている故に

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平林けい子

平林けい子

(ひらばやし・けいこ)

1934年京都に生まれ、京都府に在住。同志社大学文学部英文科卒業。1男2女の母。長女が小学校入学を機会に好きな英語をもう一度学びたいと思ったとき、奇しくも今の教会の英会話クラスのちらしを見る。聖書を開き、ヒューマニストだと思っていた自分が仮面をかぶった罪人だと分かった。罪を悔い改めて受洗。しかし、真の神に出会ったのはそのあとの試練の真っただ中だった。主の奇跡を次から次にいただき今に至る。30年間家で中高生向けの英語塾を、13年間町の公民館で中高年の人たちに中級英会話クラスを担当。教会の英会話クラススタッフは38年になる。趣味は、読書。福音書を読む以外は詩、エッセイを読んだり書いたりすること。海外旅行、動物が大好き。京都府・長岡福音自由教会員。フェイスブックはこちら。著書に『主は生きておられる』。