2024年2月8日15時23分

古代東方大秦景教旅行写真記(21)メソポタミアの地トルコで学んだシリア語 川口一彦

コラムニスト : 川口一彦

今回のトルコ旅行の目的はシリア語の学びで、現地で学ぶことができ、大変良かった。シリア正教会の指導者の使用する文法書と、欧米で発行している文法書とでは、読みに若干の違いがあり、シリア正教会では1番目をオラフ、6番目はヴァヴと発音し、ワウ(W)と発音しない。ヘブル語でも現代読みはVで、私が昔学んだ読みはWであった。現代読みと古代読みとの違いといえよう。

古代東方大秦景教旅行写真記(21)メソポタミアの地トルコで学んだシリア語 川口一彦

東方シリア正教会におけるシリア語の学び

ミデヤットにある聖ガブリエル修道院(西暦397年)

古代東方大秦景教旅行写真記(21)メソポタミアの地トルコで学んだシリア語 川口一彦
古代東方大秦景教旅行写真記(21)メソポタミアの地トルコで学んだシリア語 川口一彦
古代東方大秦景教旅行写真記(21)メソポタミアの地トルコで学んだシリア語 川口一彦
古代東方大秦景教旅行写真記(21)メソポタミアの地トルコで学んだシリア語 川口一彦
古代東方大秦景教旅行写真記(21)メソポタミアの地トルコで学んだシリア語 川口一彦

玄関前のシリア語。壁に彫られていた2カ所のシリア語を和訳した。

古代東方大秦景教旅行写真記(21)メソポタミアの地トルコで学んだシリア語 川口一彦
古代東方大秦景教旅行写真記(21)メソポタミアの地トルコで学んだシリア語 川口一彦
古代東方大秦景教旅行写真記(21)メソポタミアの地トルコで学んだシリア語 川口一彦
古代東方大秦景教旅行写真記(21)メソポタミアの地トルコで学んだシリア語 川口一彦

お手洗いの壁に書かれていたシリア語を和訳。

古代東方大秦景教旅行写真記(21)メソポタミアの地トルコで学んだシリア語 川口一彦

年代についてのシリア語の和訳。

古代東方大秦景教旅行写真記(21)メソポタミアの地トルコで学んだシリア語 川口一彦

古代シリア語は一説に、シャンルウルファで2世紀ごろ、東方教会聖徒たちによってアラム語から作られたといわれていて、この地から東方はペルシアから中国へ、西方はトルコへと発展していった。旧約聖書はヘブル語からペシト(簡潔的な)訳に、新約はギリシア語から同様のものに訳されたといわれている。

壁面のシリア文字は、著者が2023年10月に当地を訪問したときに撮影したもの。

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※ 参考文献
『古代シリア語の世界』(イーグレープ、2023年)
『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』(改訂新装版、イーグレープ、2014年)
『景教碑の風景』(シリーズ「ふるさと春日井学」3、三恵社、2022年)

【著者の最新刊】
『古代シリア語の世界』(イーグレープ、2023年)

古代東方教会遺跡巡り旅行記(14)メソポタミアの地トルコの東方教会(2) 川口一彦

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川口一彦

川口一彦

(かわぐち・かずひこ)

愛知福音キリスト教会(日曜と火曜集会)ならびに名古屋北福音キリスト教会(水曜集会)の宣教牧師。フェイスブックで「景教の研究・川口」を開設。「漢字と聖書と福音」「仏教とキリスト教の違い」などを主題に出張講演も行う。書家でもあり、聖書の言葉を筆文字で書いての宣教に使命がある。大学や県立病院、各地の書道教室で書を教えている。基督教教育学博士。東海聖句書道会会員、書道団体以文会監事。古代シリア語研究者で日本景教研究会代表。特に、唐代中国に伝わった東方景教を紹介している。著書に『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』など。