2023年10月18日19時13分

着工から140年以上の大聖堂「サグラダ・ファミリア」が完成間近に 残るはイエスの塔

サグラダ・ファミリア/聖家族教会
着工から140年たった今も建築工事が行われているスペイン・バルセロナの大聖堂「サグラダ・ファミリア」(聖家族教会)。写真は2022年7月の様子。(写真:Maksim Sokolov)

着工から140年以上をへて、スペイン・バルセロナの大聖堂「サグラダ・ファミリア」(聖家族教会)が完成に近づいている。

マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四福音書の著者を記念する4つの塔がこのほど完成し、一つの節目を迎えた。

各塔の上部には、4人の著者を象徴する彫刻が施されており、マタイの塔には人間、マルコの塔は獅子、ルカの塔は雄牛、ヨハネの塔には鷲となっている。

マルコ、ルカの両塔には昨年彫刻が設置されており、マタイとヨハネの両塔は9月末になって彫刻が設置された。

残るは、イエス・キリストにささげられた中央の塔だけとなった。この塔は最も高い塔で、完成は2026年を予定している。この塔が完成すれば、1882年に着工された傑作がいよいよ完成することになる。

2026年という完成時期は、サグラダ・ファミリアの設計者であるアントニ・ガウディの没後100周年と重なる(関連記事:サグラダ・ファミリア、1世紀以上にわたる「違法建築」状態解消へ)。

ガウディの遺体は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産にも登録されているサグラダ・ファミリアの地下聖堂に埋葬されている。

11月には、4つの塔の完成を祝うミサが予定されている。