2021年10月22日17時09分

キリストの故の苦しみ 菅野直基

コラムニスト : 菅野直基

「もし耐え忍んでいるなら、彼とともに治めるようになる」(2テモテ2:12)

上記の聖句が語る「耐え忍んでいるなら」というのは、イエス様のために味わう苦難のことです。罪を犯した故に非難されたり、苦しみにあったりというのは、身から出たサビによるもので、その苦しみによって罪の罰が帳消しになったなどと考えるべきではありません。それは当然受けるべきものだからです。

それでは、どういうものがイエス様のための苦難なのでしょうか。聖書が教えることを純粋に実行した結果受ける苦しみです。それでも「私にイエス様のような愛や謙遜さや知恵があったら、このような苦しみを受けなかったかもしれない」という負い目を感じながらも、受ける苦しみのことです。

私が受けてきた苦しみの中には、私の配慮が足りなかったり、私のミスによって受けたものがあります。その出来事を通して悔い改め、赦(ゆる)しを頂いた後には、必ず生き方が変わり、そしてマイナスがプラスに変わることを体験しました。

しかし何度かイエス様のために味わう苦しみを、未信者や他の宗教の人から受けたこともありますが、クリスチャンと呼ばれる人から受けたこともあります。「えっ?あり得ない!」と思うのですが、それが現実なのです。その時、不思議な平安と喜びを感じました。イエス様が受けた苦しみと質的に同じ苦しみを味わえたからです。

聖書は語ります。「しかし、キリスト者として苦しみを受けるのなら、恥じることはありません。かえって、この名のゆえに神をあがめなさい」(1ペテロ4:16)

イエス様の故の苦しみ、キリスト者として苦しみを受けているかを吟味し、永遠の報いを期待しながら歩んでいきましょう。罪の故、身から出たサビ故の苦しみを受けるなら、悔い改めましょう。

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菅野直基

菅野直基

(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッションなどの地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での賛美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式など、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

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