2021年9月24日11時35分

御霊を悲しませる罪 菅野直基

コラムニスト : 菅野直基

ダビデは「私はあなたの御霊から離れて、どこへ行けましょう。私はあなたの御前を離れて、どこへのがれましょう」(詩篇139篇7節)と語りました。どこにいたとしても、どんな状況にあったとしても、主の御霊は常に共におられます。

もちろん、旧約聖書時代と今の教会時代では違いはあります。旧約聖書時代には、特定の時に、特定の人に、特定の目的のために御霊は注がれました。しかし、イエス様が十字架で死なれ、葬られ、よみがえられ、昇天し、ペンテコステの聖霊降臨の後には、御霊はいつでも、どこでも偏在されています。

問題は、御霊の側にあるのではなく、私たちの側にあるのです。この方を忘れてしまうことがあるのです。御霊は三位一体の第三位格であられ、神ご自身です。せっかく共にいて、助けてくださろうとしているのに、この方を忘れて、自分で考えて自分で結論を出したり、助ける力を持っていない人に頼ったりするのです。

御霊は、父の御霊であられ、イエス様の御霊です。父とイエス様と同じ性質を持っておられます。愛であられ、恵みであられ、まことであられます。優しく私たちの反抗する性質を十字架につけるように導かれます。そして、キリストの姿に変えられるように訓練されます。そして、良き実を結ばせてくださいます。

「御霊の実は、愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制です。このようなものを禁ずる律法はありません」(ガラテヤ5:22、23)

私たちと交わり、私たちと共におられ、私たちと一体になって助言をし、力を与え、必要なものを与え、働きを助けてくださり、きよめ、生かし、とりなし、助けてくださいます。御霊を忘れ、この方に頼らないことは愚かな罪です。御霊を意識し、認めましょう。そして、絶えず満たされ続けるように求めましょう。御霊は、ご自身を求める者を喜んでくださいます。しかしご自身を忘れ、無視し、排除する者を悲しみ、痛まれます。

「神の聖霊を悲しませてはいけません。あなたがたは、贖(あがな)いの日のために、聖霊によって証印を押されているのです」(エペソ4:30)

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菅野直基

菅野直基

(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッションなどの地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での賛美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式など、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

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