2021年4月16日22時37分

救い・SOZOとは(1)考え方を変える 加治太郎

コラムニスト : 加治太郎

救い・SOZOとは(1)考え方を変える 加治太郎

「あなたがたの救われたのは、実に、恵みにより、信仰によるのである。それは、あなたがた自身から出たものではなく、神の賜物である」(エペソ2:8、口語訳)

クリスチャンはキリストを救い主として受け入れて信仰生活を歩みますが、私たちが恵みにより、信仰を通して救われたことを表す、ギリシャ語のSOZOという言葉をご存じでしょうか。ご存じの方もいるかもしれませんが、このSOZOという言葉には広く、深い意味が含まれています。7回のシリーズにわたって、クリスチャンが恵みにより与えられているこの救い・SOZOに関して解き明かしていきたいと思います。信仰生活の原点である救いを深く知り、理解することを通して、ますます豊かな信仰生活を歩んでいきましょう。

現代のキリスト教会では、救いの意味を正しく理解することなく、日々、自力で歩み続けるクリスチャンが後を絶ちません。これは危機的な状況であり、解決することが急務です。私自身も信仰を持ち始めた頃は、救いに関しての明確な意味を理解していませんでした。救われた後は、救いの本質的な意味を理解した土台とはかけ離れ、一生懸命マイウェイで信仰生活を歩むという方向に突き進んでいました。毎朝のデボーション、祈り、スモールグループでの交わり、教会の奉仕などにも熱心に携わるということを長年行い、良い実も結びましたが、悪習慣、利己的な怒り、不安などとも仲良くするという鎖にもつながれ続けていました。今日の教会でも、特にコロナの時代に生き、健康や経済的な不安にあおられ、未信徒たちと何も変わらない生活を歩んでいる人たちが多く見受けられます。クリスチャンは皆、暗闇の中の光であり、この現代の暗闇において光として目立つ存在であるのが真実の姿なのです(参照・マタイ5:14)。

私たちの考え方を変えるのが第一歩

私たちは考えた通りの人間になります(参照・箴言23:7)。考え方を変えることを通して、神様の完全なご計画を知ることができます(参照・ローマ12:2)。私たちクリスチャンが救いの意味を理解して信仰生活を歩むためには、まず何よりも考え方を変えて、正しく救いを理解することです。

「神とわたしたちの主イエスとを知ることによって、恵みと平安とが、あなたがたに豊かに加わるように」(2ペテロ1:2、口語訳)

「神様の愛とは、キリストが私の罪のために死んでくださった、その深い愛だけを知れば十分です」という言葉を複数のクリスチャンの方々から聞いたことがありますが、これは聖書的ではないということが分かります。私たちは御言葉を学び、神様の愛の業の一つである救いに関しても広く、深く学び続けることを通して、その恵みを信仰生活で体験し続けることができるのです。

次回以降さらに深く、救いに関して掘り下げていきたいと思いますが、救いは単に天国に行くための資格を得るということだけではないことを、まずは知っていただきたいです。救いには癒やし、また一部のクリスチャンの方々にはアレルギー反応さえ起こさせる繁栄などの意味まで含まれます。ぜひ、皆さんもSOZOに関して調べてみてください。これらの恵みが、信徒たちが救われたときにすべて、すでに与えられていたということを知ったとき、皆さんの中で驚きを持たれることはないですか。私は驚きました。しかし、真実はすでに与えられているのです。そして、私たちはこの真理を通して、自由を得ることができるのです(参照・ヨハネ8:31)。まずは、SOZOの本質を理解し始めましょう。

第2回は、SOZOの意味の一つである、癒やしに関してお話をさせていただきたいと思います。

神様の豊かな祝福がありますように!

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加治太郎

加治太郎

(かじ・たろう)

2000年に在ニュージーランド、オークランド韓人教会で受洗。05年より音楽賛美ミニストリーをスタートし、日本各地、韓国、中国、米国などを巡回。CDリリースや、毎週、沖縄と鹿児島でラジオ番組も行い、福音を伝える働きを進める。07年にはクリスチャン社会人を励ますことをビジョンにSPREADミニストリーをスタートし、東京、千葉、埼玉、名古屋などで定期的に15年まで集会を行う。19年には世界の東と西をつなぐことをコンセプトに、広告代理店 Taro Kaji Office, LLC を設立。16年からは家庭礼拝を中心に、20年には東京ベイバイブルフェローシップをスタート。キリストを通して、人々が満ちあふれるほどに豊かな人生を歩むことに情熱を注ぐ。妻と一男一女の4人家族。