2020年12月19日13時01分

日本人に寄り添う福音宣教の扉(110)コロナ禍と米国大統領選挙の混乱 広田信也

コラムニスト : 広田信也

2019年末、中国武漢で始まった新型コロナウイルスの被害は、今年に入って欧米を中心に160万人以上もの死亡者を生む大惨事となり、いまだ収束の兆しがありません。

中でも最も大きな被害を受けている米国では、既に30万人に及ぶ尊い命が失われてしまいました。米国の太平洋戦争の死亡者が同じ30万人といわれていますから、実に大きな被害が拡大していることになります。

このような中、11月に行われた米国大統領選挙では、当初、4年にわたる実績を残したトランプ大統領の再選は揺るがないと予想されましたが、コロナ禍で失業率が上昇するなど、その影響は甚だ大きく、思わぬ展開になりました。

米国大統領選挙の不正情報

大手メディアを通した大統領選挙の開票速報では、民主党のバイデン候補との接戦となり、僅差でトランプ大統領は敗れたように伝えられました。ところが、その直後からインターネットを通し、さまざまな選挙の不正に関する情報が入ってくるようになりました。

最初はネットのうわさ話程度に聞き流していたのですが、その数の多さと、伝える人々の真摯(しんし)なレポート内容、さらに国民を巻き込みながら、粘り強く不正を訴えるトランプ支持者の様子から、次第にただごとではないと思うようになりました。

選挙の不正に関する情報は、グローバル化の進んだ大手メディアでは報道されないため、当初、拡散のスピードは遅かったのですが、今では米国民の半数以上が不正の存在を認識し、各地で抗議の集会が開かれるようになりました。

先日、テキサス州が連邦最高裁に対し、選挙の公平性が失われた旨を提訴し、それに共和党を支持する19州が追従したこともあり、米国全体が分断されて対立するような事態になりました。さらに、連邦最高裁がこの提訴を棄却したため、抗議の声が火に油を注いだように拡大しています。

不正の全貌はいまだ明確ではありませんが、郵便投票の扱いに関するもの、開票作業に関するもの、さらに投票用紙の自動集計装置に関するものなど多岐にわたっています。

どれも、疑いようのない不正の証拠があり、各州で持たれる公聴会では宣誓供述書を提出した一般市民からの証言が数多く報告されています。

自動集計装置に至っては、インターネットにつながれ、中国をはじめとして他国の干渉によって選挙結果が歪められたとする証拠が示され、トランプ大統領を落選に導く周到な計画が長年にわたって大規模に準備されていたことを示しています。

グローバリストは、あらゆる不正に手を染める可能性があると、前回のコラムで述べましたが、既に米国の多くの要人が買収され、中国共産党とつながり、大統領選挙を乗っ取ろうとしていたことになります。

コロナ禍は中国発の生物兵器なのか

トランプ大統領の再選をどうしても阻みたいグローバリストの不正が明らかになるにつれ、不正の発端となったコロナ禍が、そもそも中国共産党の生物兵器なのではないかという疑惑がいよいよ強くなっているように思います。

米国のラトクリフ国家情報長官は、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のウェブサイトに掲載された寄稿で「中国政府が米国や地球全体を経済、軍事、技術的に支配しようとしているのは明白だ」と強い口調で糾弾していますが、既に米国はこのウイルスの実態を含め、さまざまな中国共産党による介入を解明しているように思います。

大手メディアの偏向報道からは、正確な事実はまったく伝わってきませんが、世界は中国共産党からの巧みな先制攻撃に、既にさらされているのかもしれません。

日本への被害の実態

米国と中国がこのような状況にある中、日本がその渦中に巻き込まれていないわけがありません。ところが、コロナ禍で感染の恐怖に襲われた日本には、既に現状を認識する力もなくなっているように思います。

コロナ禍の日本への被害は、健康被害については非常に少なく、死亡者は米国の100分の1以下です。ワクチンが完備しているインフルエンザと比べてもかなり少ない状況ですので、なぜこれほど感染への恐怖が広がっているのか不思議に思う人も少なくないでしょう。

日本への被害は、事実に基づく正しい情報が抑制され、恐怖をあおる偏向報道がまん延することによるマインドコントロール自体にあるように思います。

今の日本の抑圧された状況が、グローバリストたちの日本に向けた攻撃の狙いだったとすると、中国の開発した生物兵器は、日本において大きな成果を既に上げているのかもしれません。

私たち(信仰者)の役割

このような閉塞した環境に生きる私たちは、いかに冷静に事実を解析しようと、この世界に起こることの全貌を知ることは難しいのでしょう。現代社会のような偏向報道下では、成す術がありません。

もちろん、この抑圧された社会から抜け出すことができるなら、それぞれのレベルに応じてそうすべきかもしれません。しかし、信仰者としての真の役割は、このような社会から抜け出すことでも、正すことでもありません。

最も大切なことは、抑圧された社会の中で神様を見上げ、真の自由を頂き、被害を受けている弱者の善き隣人になることに心を向けることなのでしょう。

私たちの内に住むキリストが、私たちの弱さを背負ってくださることを信じ、たとえ暗闇のただ中であっても、キリストの足跡に従う歩みを選ばせていただきたいと心より願っています。

光は闇の中に輝いている。闇はこれに打ち勝たなかった。(ヨハネの福音書1章5節)

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広田信也

広田信也

(ひろた・しんや)

1956年兵庫県生まれ。80年名古屋大学工学部応用物理学科卒業、トヨタ自動車(株)入社。新エンジン先行技術開発に従事。2011年定年退職し、関西聖書学院入学、14年同卒業。16年国内宣教師として按手。1985年新生から現在まで教会学校教師を務める。88~98年、無認可保育所園長。2014年、日本社会に寄り添う働きを創出するため、ブレス・ユア・ホーム(株)設立。21年、一般社団法人善き隣人バンク設立。富士クリスチャンセンター鷹岡チャペル教会員、六甲アイランド福音ルーテル教会こどもチャペル教師、須磨自由キリスト教会協力牧師。関連聖書学校:関西聖書学院、ハーベスト聖書塾、JTJ宣教神学校、神戸ルーテル神学校