数えてみた
40年ほど前 試練のなかで
 明日の糧も乏しくなり
 どうすればよいか途方に暮れた
 その時 恵みを数えてみた
 ノートに書きはじめた
1ページが終わって
 2ページ3ページと続いた
 息ができることから始まって
 見える 聞こえる 話せる
 何ページにもなった
不思議なことに
 ひとつずつ書いているうちに
 明日からの心配が消えていた
 今こんなにたくさんいただいている
 何を思い煩っていたのか
 恵みを数えることが
 これほど心配を追いやるとは
数えきれない感謝の喜びが
 思いわずらいを消し去った
◇