2020年8月7日10時17分

主は生きておられる(162)数えてみた 平林けい子

コラムニスト : 平林けい子

数えてみた

40年ほど前 試練のなかで
明日の糧も乏しくなり
どうすればよいか途方に暮れた
その時 恵みを数えてみた
ノートに書きはじめた

1ページが終わって
2ページ3ページと続いた
息ができることから始まって
見える 聞こえる 話せる
何ページにもなった

不思議なことに
ひとつずつ書いているうちに
明日からの心配が消えていた
今こんなにたくさんいただいている
何を思い煩っていたのか
恵みを数えることが
これほど心配を追いやるとは

数えきれない感謝の喜びが
思いわずらいを消し去った

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平林けい子

平林けい子

(ひらばやし・けいこ)

1934年京都に生まれ、京都府に在住。同志社大学文学部英文科卒業。1男2女の母。長女が小学校入学を機会に好きな英語をもう一度学びたいと思ったとき、奇しくも今の教会の英会話クラスのちらしを見る。聖書を開き、ヒューマニストだと思っていた自分が仮面をかぶった罪人だと分かった。罪を悔い改めて受洗。しかし、真の神に出会ったのはそのあとの試練の真っただ中だった。主の奇跡を次から次にいただき今に至る。30年間家で中高生向けの英語塾を、13年間町の公民館で中高年の人たちに中級英会話クラスを担当。教会の英会話クラススタッフは38年になる。趣味は、読書。福音書を読む以外は詩、エッセイを読んだり書いたりすること。海外旅行、動物が大好き。京都府・長岡福音自由教会員。フェイスブックはこちら。著書に『主は生きておられる』。