2020年2月22日18時27分

なにゆえキリストの道なのか(235)献金とは何か? 正木弥

コラムニスト : 正木弥

献金とは何か、献金はしなければならないものか。

神は、自然の恵みをはじめとして、出自や健康や体力の恵み、能力、才能の恵みを思いのままに与え、その上に、機会とか巡り合わせとか出会いとかを組み合わせ、財・富・地位・名声などを思いのままに与えます。ですから、私たちが自分のものだと思っているあらゆる良い恵みも、元をたどれば神様から頂いたものといえます。

神は・・・あらゆる恵みをあふれるばかり与えることのできる方です。(2コリント9:8)

このようにして神は、信徒にも非信徒にも財・富を含めて多くの恵みを分け与えてくださっていますが、献金とは、心ある人がその受けた恵みの一部を(究極的には)神にお返し(おささげ)をしようとするものです。

具体的なささげ先は、信徒の場合はまずキリスト教会である場合が多いでしょうが、特定の伝道活動とかミッションである場合もあるでしょう。また、非信徒の場合は、例えばNGOの行う人道支援事業とか慈善事業の場合もあるでしょう。この意味でした献金はすべて尊いものです。

ただし、献金は惜しみながらするのではなく、好意に満ちたささげ物としてすることが大切です。聖書の中でこう書かれています。

少しだけ蒔く者は少しだけ刈り取り、豊かに蒔く者は、豊かに刈り取ります。ひとりひとり、いやいやながらでなく、強いられてでもなく、心で決めたとおりにしなさい。神は喜んで与える人を愛してくださいます。(2コリント9:6、7)

献金は、しなければならないものではありません。しかし、神は喜んでささげる人を愛してくださいます。その人にあらゆる恵みをあふれるばかりに与えてくださいます。義の実を増し加えてくださいます。「足りない」「足りない」の心ではなく、「もっと欲しい」という心ではなく、満ち足りた気持ち、神への感謝の心に満たされるようになります。

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正木弥

正木弥

(まさき・や)

1943年生まれ。香川県高松市出身。京都大学卒。17歳で信仰、40歳で召命を受け、48歳で公務員を辞め、単立恵みの森キリスト教会牧師となる。現在、アイオーンキリスト教会を開拓中。著書に『ザグロスの高原を行く』『創造論と進化論 〜覚え書〜 古い地球説から』『仏教に魂を託せるか』『ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書』(ビブリア書房)など。

【正木弥著書】
『仏教に魂を託せるか 〜その全体像から見た問題点〜 改訂版』
『ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書』
『ザグロスの高原を行く イザヤによるクル王の遺産』(イーグレープ)
『創造論と進化論 〜 覚え書 〜 古い地球説から』
『なにゆえキリストの道なのか』

【正木弥動画】
おとなのための創作紙芝居『アリエルさんから見せられたこと』特設ページ