2019年11月1日17時03分

主は生きておられる(122)綱渡り 平林けい子

コラムニスト : 平林けい子

綱渡り

85年間の人生を振り返ると
綱渡りの時期があった
試練の中で 生きるための糧がなく
やっと 生きていた
ある日長女が言った
おかあさんに 授業料が未払いだと
伝えてくださいと 先生に言われた
給食費の支払いもある
どうしようかと思ったとき
ぎりぎりセーフ
毎日ぎりぎりセーフ

綱渡りは 緊張する
恐い ドキドキ ビクビク
しかし
病める夫と3人の子どもの
左右の重りのため
落下することなく
最後まで渡り切れた

ドキドキは 冒険のドキドキに
ビクビクは 新しい一歩を踏み出すため
綱渡り人生は 恐ろしかったけれど
イエス様からの
またとない冒険の時だった
感謝の祈りは尽きない

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平林けい子

平林けい子

(ひらばやし・けいこ)

1934年京都に生まれ、京都府に在住。同志社大学文学部英文科卒業。1男2女の母。長女が小学校入学を機会に好きな英語をもう一度学びたいと思ったとき、奇しくも今の教会の英会話クラスのちらしを見る。聖書を開き、ヒューマニストだと思っていた自分が仮面をかぶった罪人だと分かった。罪を悔い改めて受洗。しかし、真の神に出会ったのはそのあとの試練の真っただ中だった。主の奇跡を次から次にいただき今に至る。30年間家で中高生向けの英語塾を、13年間町の公民館で中高年の人たちに中級英会話クラスを担当。教会の英会話クラススタッフは38年になる。趣味は、読書。福音書を読む以外は詩、エッセイを読んだり書いたりすること。海外旅行、動物が大好き。京都府・長岡福音自由教会員。フェイスブックはこちら。著書に『主は生きておられる』。