2018年7月22日20時45分

牧師の小窓(141)アーミッシュから家族について学ぶ・その2 福江等

コラムニスト : 福江等

牧師の小窓(141)アーミッシュから家族について学ぶ・その2 福江等
アーミッシュの人々

以前一度、今も昔ながらの生活と価値観を崩すことなく守っているアーミッシュの人々のことを本コラムで取り上げたことがありました。もう少し知りたいと思っていたところ、アーミッシュの人々の家族観に関する記事を見つけましたので、それを拙訳してみたいと考えています。彼らが大切にしている価値観を15個の箇条書きにまとめてみました。前回からの続きです。

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4. ストレスをユーモアでかわしていきなさい。ストレスの高い状況で少々参っているときは、アーミッシュの人々からヒントを頂いて、その状況の中でユーモアを見つけなさい。そうすれば、ストレスに対処しようとするとき、緊張を幾分か和らげることができます。

5. 親戚の人々と親密な関係を持ちなさい。アーミッシュの人々は祖母父とか、義理の両親とか、叔父叔母とか、従姉妹たち、親戚の人たちと親しくしています。主に核家族(伴侶と子どもたち)だけに関心を集めるのではなく、定期的に親戚の人々とも心を通わせましょう。老人たちを敬い、家族の行事のあるときは、老人たちを隅っこに追いやらず、できるだけ行事に参加していただきましょう。

6. 地域の方々と強い友好関係を築きましょう。アーミッシュ共同体は近所の人たちと強い友情を築きますから親密な共同体になります。彼らはしばしば一緒にゲームをしたりして活動を楽しみます。また、一緒に礼拝をします。それで、近所の人が困っているときとか、助けや祈りが必要なときは、何をさておいても助けに行きます。地域の教会とか近隣において深い友情を育てるために、他の人々に手を差し伸べることを優先しましょう。それがすべての人を祝福することになります。

7. 満ち足りた心を持って物質主義と闘いなさい。アーミッシュの人々はお金やお金で買える物をそれ自体目的ではなく、単に必要なときに用いる道具と見なしています。家族の収入がどれくらいであろうと、家族がどれくらいの物を所有していようと、満ち足りた心を持つことができるように神様に祈りましょう。このことを特にクリスマスの季節には忘れないようにしましょう。買い物ばかりに目が行くのではなく、キリストを礼拝することに心を集中することを助けてくれるでしょう。

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福江等

福江等

(ふくえ・ひとし)

1947年、香川県生まれ。1966年、上智大学文学部英文科に入学。1984年、ボストン大学大学院卒、神学博士号修得。1973年、高知加賀野井キリスト教会創立。2001~07年、フィリピンのアジア・パシフィック・ナザレン神学大学院教授、学長。現在、高知加賀野井キリスト教会牧師、高知刑務所教誨師、高知県立大学非常勤講師。著書に『主が聖であられるように』(訳書)、『聖化の説教[旧約篇Ⅱ]―牧師17人が語るホーリネスの恵み』(共著)、『天のふるさとに近づきつつ―人生・信仰・終活―』(ビリー・グラハム著、訳書)など。

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