2018年1月6日06時53分

なにゆえキリストの道なのか(124)人生はどうして苦が多いのか 正木弥

コラムニスト : 正木弥

人生はどうして苦が多いのか。次のようなたくさんの苦・不幸をうまくすり抜けられるか。

不評の家柄/生家の貧困/家系の濁り/病弱な体質/体のある部分の不正常/不十分な知能/両親の不和/ある種の障害/偏見を受ける/保護者からの虐待/家族の軋轢(あつれき)/強圧的しつけ/受験戦争/性格の悩み/肉体の病気/痛み/いじめ、からかい/容貌の悩み/体格の悩み/能力・資質の悩み/事故・災難/受験の失敗/友人がいない/孤独/失恋/軽蔑される/避けられる/友人との仲違い/誤解を受ける/小心/抑うつ感/口下手/教師とそりが合わない/良い評価が得られない

上司と合わない/同僚らとトラブル/出世できない/ノルマが達成できない/取り残される/不適性の仕事/長時間労働/疲れ/不渡り手形をつかませられる/借金過重/事業に失敗/倒産/解雇/失業/怠惰・無精・浪費のくせ/周囲から悪口/中傷される/だまされる/横恋慕される/付き合い下手/競争で敗北/貧乏/不正がばれる/性の欲望にとらわれる/不倫・不品行に伴う摩擦/恥をかく、かかされる/不名誉/信用失墜/犯罪被害/劣等感/ギャンブル中毒/アルコール中毒/薬物中毒/軽蔑や侮りを受ける/生活の困窮/自尊心が潰される/虚栄心が満たされない/心が憎しみ怒り・ねたみ・猜疑心・恨みに支配される/戦争・暴動・紛争に遭遇/事件に巻き込まれる/自然災害に遭う/生きがいを失う/倦怠(けんたい)/家族・親族とのいさかい/子がぐれる/子の病気/子の進学・進路の悩み/子のしつけの悩み/子の事故・事件/子の不登校/子と折り合いが悪い/家族の介護/姑との折り合い/夫婦の不和/離婚/老化/体が不自由に/がんこになる/お世話になる

以上は現代人のポピュラーな苦しみです。どれ1つとっても、大きな苦しみです。これ以外にも悩み、苦しみは実にたくさんあります。ある人が数えたら783(なやみ)あったそうです(笑)。

これらのすべてをうまくすり抜けて、苦のない人生を歩むことは誰にもできないでしょう。こんなに苦の多い人生、それは何のためにあるのでしょう。楽しむため、それが人生の目的でないことが言外に示されているように思われます。

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正木弥

正木弥

(まさき・や)

1943年生まれ。香川県高松市出身。京都大学卒。17歳で信仰、40歳で召命を受け、48歳で公務員を辞め、単立恵みの森キリスト教会牧師となる。現在、アイオーンキリスト教会を開拓中。著書に『ザグロスの高原を行く』『創造論と進化論 〜覚え書〜 古い地球説から』『仏教に魂を託せるか』『ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書』(ビブリア書房)など。

【正木弥著書】
『仏教に魂を託せるか 〜その全体像から見た問題点〜 改訂版』
『ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書』
『ザグロスの高原を行く イザヤによるクル王の遺産』(イーグレープ)
『創造論と進化論 〜 覚え書 〜 古い地球説から』
『なにゆえキリストの道なのか』

【正木弥動画】
おとなのための創作紙芝居『アリエルさんから見せられたこと』特設ページ