2017年7月4日07時18分

百人一読―偉人と聖書の出会いから(49)五十嵐健治 篠原元

コラムニスト : 篠原元

百人一読―偉人と聖書の出会いから(49)五十嵐健治 篠原元
白洋舎の取り次ぎ店舗(写真:mariemon)

ドライクリーニングの白洋舎。皆さんの周りにも白洋舎のお店がたくさんあると思います。

この白洋舎の創業者五十嵐健治は、ドライクリーニングを日本で初めて成功させた偉大な人物です。彼は、このように語っています。「聖書を読むことと祈りによって勇気を回復し・・・」(『100人の聖書』81ページ参照)

私たちの毎日は落ち込んだり、失望したりの連続だと思います。人生とは、つらいことや悲しいこと、不幸なことが度重なるものですね。でも、そこで落ち込んで、失望して、悲しみ続けるなら、人生どんどん悪くなる一方だと思います。

やはり、勇気を出して再チャレンジすること、勇気を出してもう1度立ち向かうことが必要だと思います。まさに、白洋舎の創業者五十嵐健治の生きざまもその繰り返しだったと思います。(三浦綾子著『夕あり朝あり』参照)

昨年12月に「古都」という映画を見ました。川端康成の同名小説を現代版にした映画作品で、松雪泰子さんが主演の作品でした。お薦めしますので、DVDをレンタルしていただければと思いますが、映画の中である1人の女の子がパリに留学しています。小さい頃から絵の天才と呼ばれて、地域の誇りとされていた女の子です。

しかし、パリに留学してからスランプに陥り、絵を描けなくなります。何を描いてもダメ、苦しみの最中にいる彼女。そんな彼女を助けたのが、日本からわざわざ娘の様子を見にきてくれた母の存在でした。

初めは意地を張って、元気なふりをする彼女ですが、最後には母親に自分の気持ちを暴露するのです。自分の思っていることをさらけ出して、涙を流して、自分の状況をありのまま告白するのです。その中で、母親に抱きしめられ、母親とじっくり語り合う中で、彼女はもう1度絵を描く勇気を持つことができたのです。

私たち人間にとって、このようなスランプや痛みや苦しみの時に、本物の勇気をもらう方法は何でしょうか? いろいろ勇気を回復する方法はあると思います。しかし、本物の勇気をもらう方法は1つしかないのです。

それは、白洋舎の五十嵐健治が語っているように、私たち人間の造り主であるキリストの神様に祈ることです。キリストの神様というお方は、何でも聞いてくださいます。ありのまま、部屋で自分1人とキリストの神様だけの時間を作り、皆さんの今の苦しみ、痛み、スランプ的状況をさらけ出してみてください。そのうち、勇気を頂けます。

もう1つは、五十嵐健治が語っているように、キリストの神様の教えが書かれてある聖書を読んでみてください。難しい、規則ばかり書いてあると思われがちですが、意外と読んでいて慰められ、勇気をもらっていることに気付くでしょう。

白洋舎の創業者、偉大な実業家であった五十嵐健治流の「勇気をもらう方法」を試してみませんか? 試すのは無料です。もらえる勇気はお金では買えないほどのものです。

<<前回へ     次回へ>>

*

【書籍紹介】
篠原元著『100人の聖書』

『100人の聖書』

本書を推薦します!
「他の追随を許さない数と挿話」
――奥山実牧師(宣教師訓練センター[MTC]所長)
「牧師の説教などに引用できて便利」
――中野雄一郎牧師(マウント・オリーブ・ミニストリーズ)
「聖書に生きた偉人たちの画廊」
――峯野龍弘牧師(ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会)

ご注文は、全国の書店・キリスト教書店、Amazon、または、イーグレープのホームページにて。

◇

篠原元

篠原元

(しのはら・げん)

1991年7月、東京都生まれ。プロテスタント・炎リバイバル教会伝道師。VIPクラブ、キリスト教各団体、ホテルなどにて講演、テレビ番組「ライフ・ライン」などに出演。社会福祉活動団体「100人の聖書基金」の、学校・児童養護施設・病院などへの書籍寄贈活動に著者として携わっている。著書に『100人の聖書』。2021年より NOVEL DAYS、エブリスタ等にて連載小説配信。

■ 炎リバイバル教会ホームページ
■ メッセージ配信YouTube
■ 毎週更新の一言配信Facebook