2016年8月21日07時41分

魂に幸いを得る 安食弘幸(50)

コラムニスト : 安食弘幸

「愛する者よ。あなたが、たましいに幸いを得ているようにすべての点でも幸いを得、また健康であるように祈ります」(Ⅲヨハネの手紙2節)

今、日本は世界一の長寿国になりました。そして多くの人の最大の関心事の1つに「健康」が挙げられます。書店に行けば「健康」関係の本は山のように並んでいます。

ある雑誌に「10歳若く見える歩き方」が紹介されていました。

① エスカレーターを降りるとき、足より半歩だけ気持ちが先に行く。同じように気持ちを少し前に置きながら歩く。(これだけで2歳若く見える)

② 顔はうれしかったとき、楽しかったときを思い出して、少しアゴを前に出して歩く。(これでもう2歳若く見える)

③ ペンギン歩きはやめて、いつもの歩幅を少し広くし、出した足はカカトからつけて大股でゆったりと歩く。(これだけでさらに2歳若く見える)

④ 歩くとき、手を振る、肩甲骨が動いて背中に贅肉(ぜいにく)が付かない。背中がスッキリする。(これだけで2歳若く見える)

⑤ 全体の姿勢は、子どもの時の身長測定をしたときの型で、背筋を伸ばしてノビノビと歩く。(これで合計10歳若く見える)

モデルさんは、1年歩く練習をして一人前になれると言われるそうですが、歩き方1つで若々しく見せることができるわけです。

私たちは「健康」というとき、一般に「体」のことを考えます。しかし、WHOが発表している健康の定義は次のようなものです。

「健康とは、精神的・肉体的・社会的・霊的(Spiritual)に良好で安定していること」

私たち人間存在の中心にあるものが「霊(Spirit)」です。そして、人間は内側のものが外側のものに強く影響を与えています。例えば、体は疲れていても心が元気なら行動を起こせますが、逆に体が元気でも心が疲れていると何もしたくなくなるものです。

ですから、私たちの「健康」の源は、「霊的な健康」にあるのです。

ヨハネは「霊的な健康」を「魂に幸いを得る」と表現しました。聖書が教える「幸いな魂」とは、次のような魂です。

① 自分が創造者なる神によって造られた「神の作品」であるという自己尊厳性を持つ魂です。

② 自分は救い主なるイエス・キリストによって「罪が赦(ゆる)された者」であるという喜びと平安を持つ魂です。

③ 自分は日々助け主なる聖霊によって教えられ、導かれているという確信と希望を持つ魂です。

あなたの魂は幸いを得ているでしょうか。

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安食弘幸

安食弘幸

(あんじき・ひろゆき)

峰町キリスト教会牧師。1951年、島根県出雲市に生まれる。関西学院大学社会学部卒。大学時代は硬式野球、関西六大学リーグのスラッガーとして活躍。関西聖書学院卒。セント・チャールズ大卒(哲学博士)。JTJ宣教神学校講師、国内外の教会や一般企業、ミッションスクール、病院、福祉施設などで講演活動を行っている。著書に『キリストを宣べ伝える―コリント人への手紙第二』『心の井戸を深く掘れ』『道徳力―モーセの十戒に学ぶ―』『ルツの選択、エステルの決断』など多数。

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