2016年6月19日21時03分

なにゆえキリストの道なのか(45)神はどこにいるのか 正木弥

コラムニスト : 正木弥

神はどこにいるのか。

神は、前項記述の通り、霊である(物質でない)ので、人間の目には見えません。それだけでなく、自由自在に伸び広がり、自由自在に素早く移動することができます。

ですから、神は、〔地獄以外は〕どこにも移動して来られるし、移動して来られない所はどこにもないようです。その意味で、神はどこにでもいる、といえるのです。地球の裏側にも、南極にも、深い坑道の奥にも、飛行機の中にも、月の表面にも、北極星の向こうの無限の彼方にも。

逆に、キリストを信じる人間の心の中にも、聖霊の神が移ってきて宿ってくださる。神は、無限の彼方から自身の心の中まで、どこにでもいるのです。このようにどこにでもいることを“遍在”と言います。神は遍在の神です。神は、ご自分のことを次のように語っています。

「わたしは近くにいれば神なのか。――主の御告げ――遠くにいれば、神ではないのか。人が隠れた所に身を隠したら、わたしは彼を見ることができないのか。――主の御告げ――天にも地にも、わたしは満ちているではないか。――主の御告げ――」(エレミヤ23:23、24)

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正木弥

正木弥

(まさき・や)

1943年生まれ。香川県高松市出身。京都大学卒。17歳で信仰、40歳で召命を受け、48歳で公務員を辞め、単立恵みの森キリスト教会牧師となる。現在、アイオーンキリスト教会を開拓中。著書に『ザグロスの高原を行く』『創造論と進化論 〜覚え書〜 古い地球説から』『仏教に魂を託せるか』『ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書』(ビブリア書房)など。

【正木弥著書】
『仏教に魂を託せるか 〜その全体像から見た問題点〜 改訂版』
『ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書』
『ザグロスの高原を行く イザヤによるクル王の遺産』(イーグレープ)
『創造論と進化論 〜 覚え書 〜 古い地球説から』
『なにゆえキリストの道なのか』

【正木弥動画】
おとなのための創作紙芝居『アリエルさんから見せられたこと』特設ページ