2016年5月15日06時35分

なにゆえキリストの道なのか(40)キリスト教はパウロがつくったと言えないか 正木弥

コラムニスト : 正木弥

キリスト教はパウロがつくったと言えないか。

そういうふうに言う人もいます。

なにゆえキリストの道なのか(40)キリスト教はパウロがつくったと言えないか 正木弥

まず何よりも、イエス・キリストその方が来臨し、多くの説教や例え話、癒やしなどの奇跡、そして十字架の犠牲の死と復活の事実があってこそ、パウロの教理も勧めも立てられたのです。そしてイエスの事跡や言行は他の弟子たちの証言で明確に残され、他の弟子たちの協力もあって、多くの教会が立てられたのです。それらなしに、パウロの働きだけではあり得ません。

パウロがつくった、とは人間的な見方です。神がキリストを遣わさなければ、キリスト教はあり得ないではありませんか。キリストの来臨とその言行、十字架の死と復活という事実、この土台の上に、聖霊なる神がパウロや他の弟子たちを励まし、導き、そしてパウロの生い立ち・知識・性格などをうまく用い、他の弟子たちのそれぞれの特性に応じてなされた働きもうまく組み合わせて、神が打ち立てた、というべきでしょう。

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正木弥

正木弥

(まさき・や)

1943年生まれ。香川県高松市出身。京都大学卒。17歳で信仰、40歳で召命を受け、48歳で公務員を辞め、単立恵みの森キリスト教会牧師となる。現在、アイオーンキリスト教会を開拓中。著書に『ザグロスの高原を行く』『創造論と進化論 〜覚え書〜 古い地球説から』『仏教に魂を託せるか』『ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書』(ビブリア書房)など。

【正木弥著書】
『仏教に魂を託せるか 〜その全体像から見た問題点〜 改訂版』
『ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書』
『ザグロスの高原を行く イザヤによるクル王の遺産』(イーグレープ)
『創造論と進化論 〜 覚え書 〜 古い地球説から』
『なにゆえキリストの道なのか』

【正木弥動画】
おとなのための創作紙芝居『アリエルさんから見せられたこと』特設ページ