2014年11月6日06時59分

真の主の働き人(4) 徐起源

コラムニスト : 神内源一

恵那レーマミニストリー

では、クリスチャン、神様のわざを行う人は、何に忠実なのか。具体的に見ていきましょう。

ある人は、教会の人間的な組織に対して忠実であろうとします。そうではなく、キリストに従っていくのです。キリストが私たちのうちに生きておられます。

「コロサイにいる聖徒たちで、キリストにある忠実な兄弟たちへ。どうか、私たちの父なる神から、恵みと平安があなたがたの上にありますように」(コロサイ1:2)

「キリストにある忠実な兄弟」とあります。キリストは、聖書のことばそのものです。だからみことばに忠実なのです。つまり、キリストに忠実というのは、神のみことばに従順なのです。

指導者といっても、人間的な指導者には従わなくてもいいのです。しかし、言っていることが聖書と合っているならば、従わなくてはいけません。

「もし、あなたがたがこのことばを忠実に行うなら、ダビデの王座に着いている王たちは、車や馬に乗り、彼らも、その家来、その民も、この家の門のうちに入ることができよう」(エレミヤ22:4)

神様のことばに忠実であることです。エレミヤは預言者でした。預言者は、神様が語れと言ったことを忠実に語るのです。それに付け加えたりしてはいけません。また、私たちも神様のことばを語る者として、忠実に語る者でなければいけません。

「夢を見る預言者は夢を述べるがよい。しかし、わたしのことばを聞く者は、わたしのことばを忠実に語らなければならない。麦はわらと何のかかわりがあろうか。主の御告げ」(エレミヤ23:28)

主の働き人になりたければ、いろいろな訓練を通して神様のおっしゃったことに忠実な者とならなければなりません。私たちは忠実さを身に付けて、神様のわざのために用いられる者となっていくのです。

イエス様を信じたいと言う人は、聖書の言うとおり忠実に祈り、忠実なクリスチャン生活を送ります。線路に乗った生き方をしているので、人生が開かれていくのです。神様が祝福された道を行きます。

ある人が桶を作りました。桶が、「わたしはバスタブがいい」と言っても、足すら入りません。桶は桶です。桶が活かされるのは、桶として作った人が手にし、湯をすくったときです。

もし神様を知らず、神様に用いられる生き方を知らないのなら、生きている本当の意味が分からないのです。神様があなたを造ったのだから、まことの神様を知って、神様のおっしゃるとおりに生きるとき、生き甲斐を感じる、幸せを感じます。神様を信じ、神様がなさりたいことは何かを知り、それを実行する人になっていただきたいのです。

私たちが忠実であるために、注意することがあります。

「小さい事に忠実な人は、大きいことにも忠実であり、小さい事に不忠実な人は、大きい事にも不忠実です」(ルカ16:10)

大きなことに忠実であるために、小さなことを任されても忠実であるという意識をもっていれば、本当に役立つ者になっていきます。では、もう一つ見ていきましょう。

「また、あなたがたが他人のものに忠実でなかったら、だれがあなたがたに、あなたがたのものを持たせるでしょう」(ルカ16:12)

私たちは今、訓練の最中にあります。それを「直接関係ない」と言っておろそかにするならば、自分のものを任せてもらえないですよ、ということです。他人のものに忠実になるとき、初めて自分のものを任されていきます。

弟子たちは、あることに忠実になろうとしていました。何でしょうか。

「そのために、私はあなたがたのところへテモテを送りました。テモテは主にあって私の愛する、忠実な子です。彼は、私が至る所のすべての教会で教えているとおりに、キリスト・イエスにある私の生き方を、あなたがたに思い起こさせてくれるでしょう」(1コリント4:17)

すべての教会でパウロが教えるとおりに教える。何に注目しているかというと、キリストの教えが、どこにあっても、誰が語っても同じようになっていくということです。この忠実が必要なのです。聖書は何と語っているか。それに忠実でないのならば、神様に忠実ではありません。

祭司やパリサイ人は、毎日神様に仕えていました。日に三度礼拝していました。そのように礼拝をし、忠実な人たちが、なぜイエス・キリストを十字架に架けたのか。それは、彼らが神様に忠実でなかったからです。自分は忠実だと思っていたのですが、みことばに忠実ではありませんでした。

イエス様がメシアだと分からなかったのです。それはなぜでしょうか。彼らは、あることに集中していませんでした。

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徐起源(そう・きうぉん)

ERM聖書学校校長。恵那クリスチャンセンター(岐阜県恵那市)牧師。恵那レーマミニストリー代表、愛知県一宮市の超教派聖会「ワールド・リバイバル・カンファレンス」の理事・講師を務めるなど、その活動は多岐にわたる。同校本部の岐阜県恵那市に加え、京都、岡崎(愛知)、沖縄、立川(東京)など全国数カ所で聖書学校、聖会をおよそ月1回のペースで行っている。インターネット聖書学校、通信聖書学校等も現在開講中。※画像は恵那レーマミニストリーのロゴ。

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