2011年12月6日15時59分

トニー・クラドック・ジュニア、ゴスペルジャズ分野で活動


 あなたは、クリスマスシーズンに聴くジャズソングの数を増やしたいですか―クリスチャンアーティストのトニー・クラドック・ジュニアは、あなたの要望に応えてくれるかも知れない。

 ゴスペルジャズは最近出て来た歴史の浅いジャンルで、ベン・タンカードやアンジェラ・クリスティー、カーク・ウェイラムのようなアーティストたちが、この分野の先駆けとして知られている。この世界に今、多才なアーティストのクラドックが入ってきた。米国ワシントンD.C.近郊の北バージニア出身で、優秀なサックス奏者でもある彼は、デビューCD「Christmas in the Air」をリリースしている。

 CDには、多くのクリスマス定番曲も収録されている。リードシングル「Deck The Halls」や昔からのクリスマスソング「Silent Night」、そして「Christmas Time Is Here」。ほかには、冬の愛をテーマにした「Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!」や魅惑的な「O Come All Ye Faithful」、敬虔な「The First Noel」などが収録されている。

 クラドックは既にこのCDで絶賛を得ている。TheSmoothJazzRide.comのロナルド・ジャクソン氏は、「たとえカバー曲(創造性や想像力なくして目立った方法で再制作することは非常に難しい)で構成されているCDだとしても、良くできた音楽を聴くことで心身ともに元気付けられる」と語った。

 また、同氏は、「どの曲も心に響く曲で、全てオリジナルのような出来になっている。『Christmas in the Air』はクリスマスシーズンには素晴らしい曲だが、より重要なことはクラドックが確実にプロデューサー、アレンジャー、アーティストとしての実績を積み上げていることだ」とも語っている。

 コーネル大学の卒業生で気象学を専攻したクラドックは、天気予報チャンネル「Local on the 8s」で流れていたジャズ音楽を耳にしてからジャズの虜になった。その刺激はジャズトリオを作ることで勢いを増し、米国首都圏の至る所で故郷を想う癒やしの曲を奏でた。

 さらに彼は、10代で音楽の夢を追ったことを加え、大学内でも素晴らしい成績を残した。2006年6月に全米の黒人高校生のトップ35に入ったとして『EBONY Magazine』に特集を組まれた。大学では、「Chosen Generation Gospel Choir」の役割を果たし、「アフター・シックス」の合唱曲を制作した。クラドックはバージニア州のダムフリースにあるファースト・マウント・シオン・バプテスト教会の教会員だ。



Deck The Halls - Tony Craddock, Jr.