2011年7月26日09時25分

WCC信仰職制委員会、3領域で大きな進展

信仰職制常任委員会出席者の集合写真(写真提供=WCC)
 世界教会協議会(WCC)信仰職制委員会ディレクターのジョン・ジボー博士は25日、イタリアミラノ郊外で開催された同委員会年次常任委員会で、信仰職制の会議に進展があり、「今回の委員会は信仰職制に関する近年の歴史上大きな山場となる進展があった。これから2年後にも文書が効力を成していくだろう」と発表した。

 16日から20日まで、イタリア北部ガッツァーダ・スキアーノのカニョーラ通りで信仰職制委員会年次会議が開催された。会議はキリスト教一致推進評議会によって主催された。

 WCC諸教会その他教会数十の教会組織代表者らからなる常任委員会の34名の委員が26か国から集い、年次会議を行った。

 委員会では、2013年に韓国釜山で開催されるWCC年次総会に向けて、諸教会における道徳的分別、権限の拠り所および教会論の3つの領域において大きな進展があった。同委員会では2005年の「教会の在り方と使命」に引き続き、教会における文書の草稿を行うことを思案した。

 同文書を目に見える形で有効なものとして活用していくために、信仰職制委員会を再構築のについて議論され、大枠において合意が得られた。また文書の草稿が2012年の同常任委員会とWCC中央委員会によって最終承認を受けられるようにするため、現在の常任委員会と全体委員会に代わるより小規模な単立の委員会を作ることも提案された。

 同委員会参加者らは24日、ガッツァーダの地元カトリック教区のミサに参列し、聖職者や信徒らに歓迎された。ミラノ大司教区のルイジ・ストゥッキ補佐司教およびミラノの超教派教会指導者らの歓迎も受け、共に交わりの時を過ごした。