2011年6月30日15時23分

ローマ教皇、iPadでツイッターメッセージ発信

iPadでメッセージを送信するローマ教皇(写真提供:英CT)
 ローマ教皇ベネディクト16世(84)は28日、米アップルタブレット型端末「iPad」を用いて短文投稿サイトのツイッターで初のメッセージを発信した。ローマ教皇は1951年6月29日に司祭に叙階されてから60年を迎える前日にツイッターで初投稿することとなった。

 ローマ教皇庁の最新のニュースにツイッターからアクセスできる活動が公式に始められた。ローマ教皇はツイッター上での初めてのメッセージとして「親愛なる友へ、私は今新たなサイトを始めたばかりです。主イエス・キリストを褒め称えます。祈りと祝福を込めて。ベネディクト16世」と投稿された。

 ローマ教皇庁のサイト「NEWS.VA」ではラジオ、写真、ローマ教皇の最新の演説などが掲載され、フェイスブック、ツイッター、ユーチューブなどソーシャル・ネットワーク・サイトとも連動し、インターネット空間を通じてさらなるコミュニケーションを図ろうとしている。

 同サイトは英語とイタリア語のみで運営されているが、今後他言語でも利用できるようになっていく予定であるという。

 ソーシャルコミュニケーションの高位聖職者会議プロジェクトコーディネーターのサディアス・ジョーンズ氏は、英ガーディアン紙に対し「ローマ教皇は新テクノロジーを明らかに重要視しています。ローマ教皇庁はITを活用して新たなコミュニケーションを行っていくことが大切であると考えています」と述べている。