2011年6月10日16時19分

東西教会同一日に聖霊降臨祭-WCC総幹事が祝辞

 ルーマニア・シビウの聖トリニティ大聖堂にある初代教会での聖霊降臨祭の様子を描いた絵(写真提供:WCC)
 世界教会協議会(WCC)総幹事のオラフ・フィクセ・トゥヴェイト氏は来たる2011年6月12日の聖霊降臨祭(ペンテコステ)を祝福し、今後東西教会がともに同一日にこれらの祝祭を引き続き祝える努力を引き続き行っていく必要を述べ「聖霊降臨祭(ペンテコステ)は、信徒らが共に集まり祈る中にあって聖霊の力が降り注ぎ、教会が力づけられた事を記念する祝祭です。貧困と暴力によって分断された世界にあって、私たちの中に降り注ぐ聖霊の賜物に感謝し、私たちが聖霊によって強められ、キリストの平和の証人としてひとつにさせられることを願います」と述べた。

 聖霊降臨祭はイースターから50日後に祝われる。今年はグレゴリオ暦を用いる西方教会とユリウス暦を用いる東方教会が同一日にイースターを祝福したため、イースターから50日後に行われる聖霊降臨祭も同一日に祝われる。

 次に東西教会が同一日にイースター、ペンテコステを祝う年は2017年となる。トゥヴェイト総幹事はキリスト教徒らに対し、イースターを今後も同一日に祝うための同意に至ることができる運動を進めていくように促しており、2013年に韓国釜山で開催されるWCC総会においてこの課題が論じられ、異なる宗派に属するキリスト教徒らがよりひとつになって相互の信頼関係の下で共に働くことができるように願っているという。