米ギャラップ社の世論調査によると、日本は世界で二番目に非宗教者の多い国であることがわかった。1位は香港だった。
日本では同社が日本リサーチセンター(東京・中央区)と共同で調査を実施した。調査は今秋に個別インタビューで世界65か国の成人5万人から回答を得たもの。
日本は被験者の17%が自らを「宗教心がある」に区分した。香港では14%だった。
日本では、自分を「非宗教者」とする割合が59%で、タイ(65%)に次いで世界最高だった。
非宗教者の多い国で香港が一位となったのは、自身を「無神論者」とする割合が54%となり、単独で半数を超えるなどしたため。
一方、世界平均でみると、全体の3分の2(66%)が「宗教心がある」と答え、反対に無神論者は6%だった。宗教の影響力を改めて裏付ける形となった。自称「非宗教者」は25%だった。
大陸別にみると、「宗教心がある」と答えた人の割合が最高だったのはアフリカ(91%)で、次いで南米(82%)、中東(79%)、北米(71%)、東・中欧(65%)、西欧(60%)の順だった。アジア太平洋は50%で大陸としては最低だった。
アジアで宗教心がある人の割合が最高だった国はフィリピン(90%)で、このうち91%がカトリック教徒だった。第二位はインド(87%)。