2007年3月27日17時35分

「やまびこ」の後継者を急募、来月20日に閉店の危機

店内に展示されている小倉香織さんの作品=小倉香織さん提供

 「『やまびこ』を受け継ぐ方を探しています」--アートを通して神の愛を伝え、多くの人々のこころを癒してきたお蕎麦屋さん「やまびこ」(神奈川県大和市上草柳)が、現店主の退職に伴い、このままでは来月20日に閉店してしまう。同店では今、緊急に新しい店主を募集している。



 「やまびこ」に来る客といえば、以前は99%が男性だったという。しかし、以前本紙でも紹介したアートギャラリーの効果は抜群、手作りケーキで集客を図るなどして、いまや女性客の数は全体の30%にまで上昇した。



 店内は、右半分がカウンターのお蕎麦屋さん、左半分がギャラリー、所々に小倉香織さん (クリスチャンイラストレーター)の手がけた「しおり」や、大和カルバリーチャペルの副牧師である倉知契師のブログ記事をファイルしたカードが置かれ、小さいながらも存在感ある福音の声を発している。



 ギャラリー入口の天井から出迎えるのは、喜田村朋子さん (クリスチャンイラストレーター) が手がけたアートクラフト、麻の紐に文字を載せた丸い厚紙を貼り合わせて、何本かを並び組み合わせた「GALLERY @やまびこ」の挨拶。紐の間には針金で作られた天使がブランコをしている。



 驚くのは店内装飾の変化の早さ。本紙記者が2時間後にもう一度訪問すると、ギャラリーの壁に張られていたメニュー表が消え、新しい展示スペースが設けられていた。近日中にはここでまた新たな作品と出会える予定だ。企画は絶えない。



 現在、新たなコラボレーションも企画、準備を進めている。布と絵との組み合わせによる新しいアートが「やまびこ」を飾ることになる。



 この「やまびこ」が4月20日になくなってしまう。



 同店では今、新しい店主を広く募集している。条件は下記の通り。



【後継者募集】



・オーナーは変わらないため敷金、礼金はゼロ。



・お店の裏には4.5畳の部屋もあり寝泊り可、ロフトベッドを置けば十分なスペース。



・お風呂とお手洗い付。



・磁力活性水という浄水器による美味しいお水が飲める。



・商品について要望があれば相談可。



・現在の売り上げは月60−80万円。



 問い合わせは、P&O(電話:03・5562・5731)まで。