2011年2月8日09時34分

救世軍に資金流失疑惑、英・募金基準会が指摘

 【CJC=東京】英国の慈善募金団体の自立組織『募金基準会』(FSB)が救世軍に、資金流失の疑いで説明を求めている。あるビジネスマンが、救世軍に寄贈された古着を売って500万ポンド(約6億6200万円)を自己の所有とすることを、救世軍が認めていたという。



 救世軍は毎月寄贈される衣料2500トンを販売して利益を上げているが、その使途を寄贈者に明確に説明していなかった。



 販売関係者は、着服したカネを競走馬や100万ポンド(約1億3000万円)のマンション購入にあてていた。



 救世軍はこの3年、衣料売却で1630万ポンド(約21億6000万円)を稼ぎ出していた。



 救世軍側は「何も聞いていない。ただFSBとは話し合う」としている。