2010年10月25日11時52分

五島のNPOが閉校校舎に滞在型施設開設、キリシタン資料館も建設予定

 島の活性化とキリシタンの歴史を後世に伝えることを目指して活動する長崎県五島市久賀島のNPO「久賀島歴史文化資料館」(中尾三郎代表)は23日、同島の旧・蕨小中学校に滞在型施設「蕨の里研修センター」を開設した。今後、島内にキリシタン関連資料館も建設する予定で、資料収集拠点としても活用する。長崎新聞が伝えた。



 蕨小中学校は過疎化による児童・生徒の減少を受け、昨年閉校した。同NPOは五島市教育委員会の許可を得て校舎内の教室に畳を敷くなどし、最大約50人が宿泊できるスペースを整備。敷地内には今後、浴場や高齢者がかまぼこを作る作業場も設置する予定という。



 また、校舎の音楽室には約200点のキリシタン関連資料を保管しており、2年以内には同島にある「牢屋の窄(ろうやのさこ)教会」から約500メートルの土地にキリシタン関連資料館も建てる予定だ。



 同NPOは蕨の里研修センターへの宿泊希望者・団体などに随時対応。グラウンドでバーベキューを楽しんだり、農作業などの自然体験ができるメニューも用意する。問い合わせは、中尾代表(電話:080・1772・7576)まで。