2010年10月23日15時47分

WCCスーダン代表、住民投票の実施訴え会見

記者会見する世界教会協議会(WCC)スーダン代表のエゼキエル・コンド氏(写真中)と、世界福音同盟(WEA)総主事のジェフ・タニクリフ氏(左)=22日(写真:Christian Post)

 北アフリカのスーダン共和国で南スーダンの独立と南北境界付近の油田地帯の所有権を問う住民投票が来年1月に予定されている。



 世界教会協議会(WCC)のスーダン代表でスーダン聖公会のエゼキエル・コンド氏、世界福音同盟(WEA)総主事のジェフ・タニクリフ氏らは22日、南アフリカ・ケープタウンで記者会見を開いた。



 コンド氏は南北間の包括的和平合意に基づいて住民投票を実施するべきだと述べた。また、南スーダンの分離が決定した際は教会とキリスト教徒の安全が確保されなければならないと語った。



 タニクリフ氏は、合意に基づいて予定通りに公平かつ自由な住民投票が行われない場合、内戦勃発の可能性が高まると述べた。また、WEAは投票について特定の立場を取らないとする一方、投票は予定通りに行われたほうが良いとの見解を示した。同氏によると、世界のキリスト教コミュニティの一部からWEAに対し、スーダンの住民投票が公正に実施されるよう監視を求める要請があったという。