2010年8月17日11時02分

【新刊】 襲いかかる聖書(小川国夫)

「言葉は光だ」。受肉した光を描く中篇「明るい体」と、聖書にくまれたヴィジョンが、作品へと結晶する過程を表現するエッセイ「幻視者の手紙」とを編む。聖書に襲われた作家の宿命と小説作法の光源が、くっきりとその姿を現す。ゴーギャン、ゴッホ、芥川との仮想対話によって翼をえた想像力が、幻視者としての作家の本質を如実に語っている。(購入する)



著者:小川国夫
価格:税込2,415円
出版社:岩波書店
発売日:2010年9月29日
ページ:208ページ