2010年3月26日12時54分

【新刊】 イエスの受難―本当は何が起こったのか(G・ヴェルメシュ)

四福音書間で時間の推移や登場人物、そして描かれる出来事まで異なるイエスの受難物語。「歴史」の中で本当に起こったことは何か?本書は、各福音書の受難物語の神学的特徴を踏まえつつ、第二神殿時代のユダヤ文献や当時のローマの法制度といった歴史資料を縦横に使いながら、その歴史的再構成を試みる。ユダヤ人聖書学者であり、死海文書研究の第一人者として知られる著者が、「歴史の真実」に迫る。(購入する)



著者:G・ヴェルメシュ
訳者:浅野淳博
価格:税込1,890円
出版社:教文館
発売日:2010年3月29日
ページ:215ページ



【著者紹介】

G・ヴェルメシュ:1924年ハンガリー生まれのユダヤ人。53年ベルギーのルーヴェン大学から神学博士号取得。65年以降オックスフォード大学オリエント学部に教職を得、最初のユダヤ教学教授に就任。東洋学学会理事長や『ユダヤ研究誌』の主筆などを務める。91年に退官して以来オックスフォード大学クムラン研究フォーラムの所長を務め、その間に死海写本の完全英訳に取り組む。



【訳者紹介】

浅野淳博(あさの・あつひろ):1960年山陰松江生まれ。現在、関西学院大学神学部准教授。