2010年2月5日12時12分

ネパールの子どもたちに教育の機会を チャイルド・ファンド・ジャパン

<a id="caption" href="http://photo.christiantoday.co.jp/photo-news-1025.html">東京福音会センター(東京・銀座)で行われているイベントで、スリランカの子どもたちの様子をまとめた約2分間の映像を見る人たち=4日</a>

 今年4月からネパールの子どもたちへ教育支援を開始するNPO法人「チャイルド・ファンド・ジャパン」(東京都杉並区、深町正信理事長)は、開始に先立ち参加協力を募るイベントを、3日から東京福音会センター(東京・銀座)で開催している。



 チャイルド・ファンド・ジャパンでは、日本の支援者が現地の子どもひとりを学校へ通えるように支援するという一対一のつながりを大切にした教育支援「スポンサーシップ・プログラム」を実施している。これまでにも、フィリピンとスリランカの2カ国で展開してきたが、今年4月からネパールでも開始し、同国東部ラメチャップ郡の子どもたち300人を支援する計画だ。



 イベントではネパール、フィリピン、スリランカ各国の子どもたちの写真展や、ネパールの民族衣装を体験するコーナーなどが設置されている。支援の相談コーナーもあり、支援国の状況や、支援方法についてスタッフが丁寧に説明してくれる。



 ネパールへの支援は、医療や地域保健、栄養改善、小学校の建設とすでに95年から行っている。06年には現地事務所も開設し、子どもの教育支援に対するニーズが非常に高いことから、今回教育支援「スポンサーシップ・プログラム」を実施することになった。



 スポンサーシップ・プログラムの支援者数は現在約4千人で、フィリピンとスリランカの子どもたち約4800人の教育を助けている。



 ネパールの支援地域となるラメチャップ群は同国の中でも貧しい地域で、人口約23万人の内多くは海抜1千〜3千メートルの山間地に住んでいる。識字率は48%で、電気を使える場所も限られており普及率はまだ7%程度だ。



 スタッフの小保方さんは、現地の状況について「子どもたちは学校で勉強することが大好きですが、家庭の経済的な理由などで、学校へ通えなくなるのではないかと不安に思っています。実際に6年生に進める子どもは2人に1人しかいません」と説明し、「子どもたちの笑顔、希望、未来のためにぜひスポンサーシップ・プログラムにご参加ください。皆様から子どもたちへの愛の贈り物をお願いいたします」と協力を呼びか掛けている。



 イベントは3日〜7日、午前10時半から午後7時まで(7日のみ午後12時半から同6時まで)、日本基督教団銀座教会・東京福音会センター(中央区銀座4‐2‐1)で行われている。JR有楽町駅(中央口)徒歩5分、地下鉄銀座駅(C6・C8出口)徒歩1分、地下鉄銀座一丁目駅(4番出口)徒歩2分。入場無料。問い合わせ、スポンサーシップ・プログラムへの申し込みは、チャイルド・ファンド・ジャパン(電話:03・3399・8123)まで。



 スポンサーシップ・プログラムへの申し込みは、同団体のウェブサイトでも受け付けている。