2010年1月25日10時27分

マザー・テレサ同志のマルクス主義政治家死去

【CJC=東京】「コルカタ(カルカッタ)の聖女」福者マザー・テレサと特に深い信頼関係にあった西ベンガル州元首相ジョティ・バス氏が1月17日、多臓器不全のため市内の病院で死去した。95歳。葬儀は19日行われた。

1914年7月8日生まれ、フェビアン協会系のマルクス主義者。インド共産党で活躍、1977年から2000年まで西ベンガル州首相を務めた。インドの州首相としては最長記録。

マザー・テレサとは信条の違いを超えて、深い共感、信頼の関係を築いた。マザーの活動を常に支援し、葬儀の際にも、個人として采配をふるった。

度々マザーと会っていることについて聞かれた際に、「彼女はわたしに神を敬うようにして、わたしを悪いマルキストにする」と語ったことがある。マザーが緊急に会いたいと言って来た時に、閣議を中断した、とも伝えられている。